内容説明
なかなかブレイクできずに焦るピン芸人の雄貴の元に、ある日小学生の異父妹・楓がやってきた。優等生の楓は、学校になじめずにいる。二人の共同生活は、お互いに影響を与え始め―人々が「もう一度がんばってみる」姿をすがすがしく描く、胸のすく快作。
著者等紹介
浜口倫太郎［ハマグチリンタロウ］
１９７９年奈良県生まれ。放送作家として、関西発の番組に数多く携わる。２０１０年、第５回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞した『アゲイン』（本作。文庫化にあたり『もういっぺん。』に改題）でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ゆー。
28
「放送作家が書く芸人物語。又吉さんの『火花』が先輩と後輩芸人の物語なら、こちらは先輩・後輩より父と子、子と異父妹の楓とのつながりが大きい。Breakという大会はM-1を参考にしてるのだろうけど、ピン芸人も参加可能という点が違う。辞めろと言われたり、面白いと言われたり…主人公の心境の変化を楽しむならё♪★♯♭… 『えっ、何て言ったの?もういっぺん。』 笑いにかける戦士たちの心境の変化を楽しむなら、もういっぺん。」2021/04/13
Pochi
18
お笑い芸人のお話しですが、父から自分、そして妹へと受け継がれていく笑いに励まされました。2014/02/21
ちーたん
8
やっと読み終わった。縁あって購入したけど、テンポと内容が合わなくてなかなか読めなかった。面白おかしくて、時々はらはらジーンとするお話。ネタが面白かった。構成は良かったけど、生活観がなかったから心にひっかかるところが少なかった。2014/12/23
saboten130
5
漫才師。これといって資格とかない実力でやっていく厳しい世界のお話。お父さんからのメッセージいいな。2014/10/13
ぶーにゃん＠積ん読本解消中
4
吉本興業をモデルとした舞台で売れない大阪のお笑い芸人の仕事ぶりを描く。大阪の小学生のヒエラルヒーでは勉強や運動が出来る奴より、おもろい奴がクラスの主導権を握ることに納得のいかない異父妹。クラスで浮いている状態から売れない芸人の兄と一緒にコントの台本を考える過程で親密さを深めていく様子がよかった。父の自殺を疑いがはれ、吹っ切ったようにがんばる主人公の姿に応援したくなりました。それにしても稼げる芸人になるのは大変なものなんですね。2014/03/04
