出版社内容情報
今、小学校の教室は、大人がイメージするよりずっと「困った」状態だ。子どもの可能性を引き出す、新しい教育システムを考える一冊。
「ピッカピッカ」の1年生ばかりじゃありません!?
成績はいいのに、席にじっとしていられない子。
嘘をついて友達を振り回す子。
親が付き添わないと授業を受けられない子。
……今の小学1年生や、小学校低学年の教室は、
われわれ大人が抱いているより、ずっと「困った」状態らしい。
しかしそれらは日本の教育システムに対する子どもたちからの警告であり、
本当に深刻なのは、
子どもの可能性を閉ざしている大人社会ではないだろうか。
学びとは何か、成長とは何か。
保育・教育の第一人者である著者が、
現状をレポートし、新しい教育のあり方を提言する。
【目次】
はじめに――「怖い」子どもが増えている理由
一章 「自分がわからない」まま育つ怖さ
二章 もっと「怖い」日本の親たち
三章 「怖い」小学生をつくった日本の学校
四章 「小さな社会」が手応えをつくる
五章 一人ひとりに物語のある学びを
【著者紹介】汐見稔幸(しおみ・としゆき)
1947年大阪府生まれ。東京大学教育学部卒、同大学院博士課程修了。現在、白梅学園大学学長、東京大学名誉教授。専門は教育学、教育人間学、育児学。育児や保育を総合的な人間学と位置づけ、その統合化=学問化を自らの使命と考えている。『はじめて出会う育児の百科』(小学館)、『子育てはキレない、あせらない』(講談社)、『子どもが育つお母さんの言葉がけ』(PHP研究所)など著書多数。
内容説明
子どもからのメッセージ、気づいていますか。なんのために勉強するのかわからない。そもそも授業がつまらない。親の過剰な期待に振り回されている。―「小一プロブレム」と呼ばれ、小学校低学年の教室で起こるさまざまな問題は、じつは「学びの面白さを感じられない」子どもたちからの違和感や抵抗のあらわれだ。子どもの可能性を引き出すために、今必要なものは何か。教育、子育てへの提言。
目次
第1章 「自分が分からない」まま育つ怖さ(小一プロブレムは日本だけの事件?;子どもは過剰な指示を受けている ほか)
第2章 もっと怖い日本の母親たち(毎日学校に送り迎え;お母さんの前では「いい子」 ほか)
第3章 怖い小学生をつくった日本の学校(かつては「すごい」先生がいた;「技は盗め」がプロフェッショナル ほか)
第4章 「小さな社会」が手応えをつくる(「楽な暮らし」に子どもたちを巻き込んでいる;右肩上がり社会との決別 ほか)
第5章 一人ひとりに物語のある学びを(伸ばすのはIQだけでなくEQも;「遊び」が混沌から秩序をつくる ほか)
著者等紹介
汐見稔幸[シオミトシユキ]
1947年大阪府生まれ。東京大学教育学部卒、同大学院博士課程修了。現在、白梅学園大学学長、東京大学名誉教授。専門は教育学、教育人間学、育児学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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