出版社内容情報
岡本 さとる[オカモトサトル]
内容説明
生まれ故郷の大坂からの帰途、秋月栄三郎は平塚に“喧嘩屋”の異名を持つ力士くずれの用心棒を訪ねた。五年前、栄三も無為な生活をおくっていた頃の親友で、怖いもの知らずの好漢だった。ともに足を洗っての再会を誓っていたのだ。旧交を温めるのも束の間、終始、笑顔を絶やさない喧嘩屋の変貌ぶりに驚いた栄三は…男伊達が胸を打ち涙を誘う、痛快長編時代小説!
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社九〇周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選。以後、演劇制作や舞台作品の脚本を執筆、『水戸黄門』などのテレビの人気シリーズも数多く手掛けた。2010年、『取次屋栄三』(祥伝社文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
119
取次屋栄三「喧嘩屋」16巻。それぞれの思い、想い人との物語良かったですね。それにしても栄三郎自分自身の事になると上手く取次げ無いのですね困ったものですね。2016/09/07
やま
95
取次屋栄三16作目 2016.07発行。字の大きさは…小(字の大きさは、中だが字が薄いので小)。喧嘩屋、思い出道場、付け払い、忍ぶれどの4話。「忍ぶれど」気楽流の印可を受けた剣客・秋月栄三郎と、旗本三千石永井家の婿養子の姉・萩江とは、お互いに声に出さぬが想いあっています。萩江に、旗本千石・十河弥三郎との縁談が永井家当主勘解由から薦められると。栄三郎は、野鍛冶の出の剣客くずれでは、萩江には向かないと諦めているが。弥三郎と武芸場にて対戦すると見事に剣客として、また萩江の想い人として剣を振います。🌿続く→2021/02/01
み
29
久しぶりの栄三さん、イイです(^o^)最後のお話しは切な〜い、切ないままなのかしら?このシリーズさくさくと新作出して欲しいです♪2016/09/10
ドナルド@灯れ松明の火
18
大阪からの帰り道に昔の用心棒仲間の東蔵がいる平塚に数年ぶりに行く。育てていたおまつに降りかかった身売り話を大阪行きで知り合った道中方手嶋の名を出して事なきを得る。江戸に帰着してからも若き頃の臨時道場主にした悪戯が明らかになる。しかしばれていた。駒吉にも若いころの思い人との春がやってくる。心ほっこり話が盛りだくさん。 お薦め2020/06/10
run
14
萩江との進展を望むけど、お染も…。焦れったいけど、でももう少し、栄三さんはこのままも良いかなー。2017/01/10