ポプラ文庫ピュアフル<br> となりの蔵のつくも神

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ポプラ文庫ピュアフル
となりの蔵のつくも神

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784591134917
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

老朽化の進むマンションで、両親と中学に入って荒れはじめた兄と暮らすほのかは、古い土蔵がある隣の家のおばあさんが気になっている。近所でボヤ騒ぎがあった翌日、エレベーターで奇妙な人形を見つけたことをきっかけに、ほのかの身の回りでは不思議な出来事が起こり始めて―古道具に宿ったつくも神と人々の交流を描く、温かなファンタジー。巻末に岡本順による絵物語を特別収録。

著者等紹介

伊藤遊[イトウユウ]
1959年京都市生まれ。立命館大学文学部史学科卒業。2002年『えんの松原』で第49回産経児童出版文化賞および第35回日本児童文学者協会新人賞、04年『ユウキ』で第44回日本児童文学者協会賞を受賞。他の著書に、岡本順との共著・第17回日本絵本賞を受賞した『きつね、きつね、きつねがとおる』(ポプラ社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katsubek

41
習作のような本。内容は柔らかく、ほのぼのというイメージです。もう少し深くなると、魅力的かなぁ。つくも神のしばりがおもしろい。神なのに、縛られる。だからおもしろい。うん、そう。だから、おもしろい。2014/06/14

ぽろん

36
まるで児童書を読んでいる様な感じだった。マンションの隣のおばあさんちの土蔵からつくも神達がどんどん出て来てほのかやお兄ちゃんを巻き込んでいく。巻末のカエルの根付のつくも神のイラストもとっても可愛い。ほんわかストーリーで楽しかったです。2019/09/09

はつばあば

36
もう少ししたら私もつくも神になれるかも(*^_^*)。いやいや物を大事にしない者にはつくも神も離れてしまわれるでしょうし、姿さえ見せてくださらないでしょう。土蔵はなかったが倉に押し込められた思い出が・・・可愛い幼い初孫を倉に押し込んだ祖父・・・なんの悪さをしたのでしょうね私は(*^_^*)。根付もキセルも祖父の愛用物があったが・・・祖父の家も代替わりし付き合いもとぎれがち。根付やキセルどないした?なんて聞けるはずもない。ファンタジーなこういう本はほのぼのとして、幼い頃を思い出します。2014/11/17

あたびー

35
単行本「つくも神」と同じ本でした😅(ダブり買いした)両親とちょいワル中学生の兄の4人でマンションに暮らす小学生のほのか。自宅周辺で奇妙な存在(付喪神)に遭遇する。兄も気づいているふうだ。ほのかはマンションの隣のおばあさんの古い家で遊んだ事を段々思い出す。お婆さん曰く蔵の中には結界があって付喪神は外に出られないはずなのに、どうして付喪神達は外に出るようになったのか?私もカエルの根付持ってますが、これが付喪神になるまでは生きていられないなあ😅2023/08/04

エンリケ

32
昔の人の言い伝えを迷信と片付けるって簡単だが、多分に教訓が含まれる。例えば夜に口笛を吹くと蛇が出る。あれって近所迷惑に配慮しての事だろう。つくも神も同様。使い古された道具に魂が宿ると言う伝説。そこには物を大事にする日本人の心映えが込められている。物を粗末にするとつくも神達の怒りを買う。隣の古い蔵に住むつくも神に、いけすかない大人達が翻弄される愉快な物語。子供達の純情な目にはちゃんと彼らが見える。でも欲に濁った大人達には見る事は出来ない。使い捨て文化に染まった日本に今一度「もったいない」が根付いて欲しい。2014/12/12

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