出版社内容情報
たくさんの生き物をおそう、あばれんぼうのタガメが、今絶滅の危機に…! タガメの生態と環境とのかかわりについて迫る写真絵本。
内容説明
タガメは、たんぼにすむなかで、いちばんおおきなむし。カエルやメダカなど、たくさんのいきものたちをたべてくらすたんぼのあばれんぼう。タガメがいきていくために、たいせつなことってなんだろう。
著者等紹介
内山りゅう[ウチヤマリュウ]
1962年東京都生まれ。ネイチヤー・フォトグラファー。東海大学海洋学部水産学科卒業。“水”にかかわる生きものと、その環境の撮影をライフワークとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーちゃん
27
カマキリ先生の影響ですっかりタガメが好きになった息子。オスが卵を守っている写真を見て息子は「お父さんが卵を守るんだねー」と驚いていました。2021/11/05
いろ
16
NHK番組「サラメシ」で内山りゅうさん登場♪ お昼ごはんは川で獲ったエビをその場で調理!「面白いな~。」と,内山さん写真絵本を読みたくなり手に取る。タガメ生態を描いた写真科学絵本。押しつけになるかと心配だったが,9歳男児も大いに楽しむ。こんなに大きいと知らなかった。様々な獲物を捕らえジュージューする姿はグロテスクな迫力。卵を守るオス,別のメスが来て卵を食べると交尾…は,自然の摂理とは言え,母(私)やるせない気持ち^^; 卵のフタがパッカーン!が面白い。うじゃっと一斉に生まれるのには感動と共におぞましさもw2017/07/14
喪中の雨巫女。
13
《書店》タガメが、蛙やメダカを襲ってる写真を見て、フリーズ!(><) タガメ怖い!2013/05/24
遠い日
12
自分より大きな生き物も、がっちりした前足で挟み込み、鋭いストローのような口を獲物に突き刺す。体が大きな虫なので、エサをとにかくたくさん必要とする。卵を守り、孵化までの世話をするのはオス。幼虫の孵化の瞬間はまるで大勢のシンクロナイズド・スイミングのような揃った姿。タガメの棲むたんぼは、生き物が多く棲む豊かな自然環境を示すたんぼだ。2016/05/29
うずら
9
タガメのメスが自分の子孫を残すための行動、他のメスの産んだ卵を破壊→破壊した卵を守っていた卵の父親であるオスと交尾→産卵するという略奪婚的事実が興味深かった。猿の群れでもボスザルをやっつけて新たなボスとなった若きオスが前のボスの子供を殺すというのを聞いたことがある。人間がパートナーの連れ子を虐待して死に至らしめるのも同じ流れなのか⁉︎とつらつら考えた。2023/02/09