「在宅死」の心がまえ―幸せな最期を迎えるために

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  • サイズ B6判/ページ数 139p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591134276
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0095

出版社内容情報

病院で最期を迎える時代は終わった。在宅で最期を迎えるためには、何をどうすればよいのか。介護と医療の現場に携わる著者がそのため

厚生労働省白書によると昭和30年代前半までは、8割が家で亡くなっていた。
ところが昭和50年代になると8割が医療機関で亡くなるようになった。
病院での入院日数を先進国で見ると、ドイツ10.2日、フランス13.4日、イギリス7.0日、アメリカ6.5日。日本はなんと35.7日。これは、高齢者の受け皿が家庭でできず、また対応できる福祉施設が日本に乏しいことが原因となっている。
年間の死亡者数は2005年で108万人。2040年には166万人になると予測されている。
医療費で見てみると、2010年度で約37兆円。国家予算が85兆円なので、何と国家予算のほぼ半分を医療費が占めている。政府(厚生労働省)は現状の在宅死2割、医療施設での死8割を、近いうちに在宅死の割合を4割まで持っていき、医療費を抑えようと計画している。否応なしに、在宅で死を迎えなくてはならない時代がそこまで来ている。そんな時代を迎えるにあたって、国民は「在宅死」の覚悟をしなくてはならない。そして、在宅で最期を迎えることが、本来あるべき幸せだということを認識するための手引き。

1. 死を知るということ
2.

内容説明

病院で死ねない時代。医療・介護の現場にいる著者が見た終末期の現実。

目次

1 「幸せな最期」は誰でも迎えられる(「死」を知ることは「幸せな最期」につながります;生あるものは必ず死ぬものです ほか)
2章 「在宅死」の時代がやってくる!?(国が進める「在宅医療」政策とは?;「高齢化社会」のしわ寄せが医療に来ています ほか)
3章 「幸せな最期」につながる在宅介護とは(介護する側、される側の心の持ち方について;誰でも老いることを理解しましょう ほか)
4章 幸せな終末期の過ごし方について(「終末期」をどうするか、決めるのはあなた;誰のために延命措置をするのでしょうか ほか)
5章 「在宅死」が未来を変える(日本の健康保険制度を見直しましょう;介護保険と医療保険の現実を知りましょう ほか)

著者等紹介

松永安優美[マツナガアユミ]
栃木県出身。内科医。埼玉医科大学卒業後、埼玉医科大学付属病院を経て、実家の松永医院に勤務。平成3年から特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、ケア対応型マンション、ホームヘルパーサービスステーション、養護老人ホーム、デイサービスセンターなどの施設を立ち上げて運営、介護や高齢者医療問題を中心に、執筆、講演等の活動を行っている。また医療活動と共に栃木県佐野市の「まちなか」活性化活動にも携わっている。医療法人「聖生会」理事長、社会福祉法人「裕母和会」会長、一般社団法人「栃木県老人保健施設協会」副会長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

14
仕事のためと自分のために読む。在宅で看とるという方向は、たぶん間違いじゃない。行政や仕事で介護に携わる人達が在宅介護に持って行きたいのも分かる。だけど、24時間自宅で介護する家族の体力、精神的負担は計り知れない。デイやショートステイではなかなか休養にはならない場合もある。施設介護でも在宅介護でも、どちらも充実した終末期を向かえられる方向に向かって欲しいなぁ。本の内容とはちょっと違う事を書いてしまいました。2013/06/09

fumikaze

5
死ぬ時は病院でない所で普通に静かに逝きたい、というと大抵の人は顔をしかめて「警察沙汰になるから」「迷惑だから」絶対やめてくれと言う。どうしてなんだろう。父は自宅で亡くなったが最期は穏やかだった。私達は死や老いを直視したくないのかもしれない。著者は優しく控えめに、幸せな在宅死や看取りについて述べている。2015/04/21

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