出版社内容情報
イケメンだが剣の腕はからっきしの侍・大村陽次郎と、美人で勝ち気で嫉妬深いお稲荷様の迷コンビが、江戸の町を賑わす事件に挑む!
内容説明
唄の師匠で、とびっきりの美男・大村陽次郎。完全無欠の侍かと思いきや、剣の腕はからっきし。ある日気まぐれに掃除してやったあばら社の主であるお稲荷様に一方的に惚れられてしまう。美人だが勝ち気で嫉妬深い稲荷・おりなから妙な術までかけられてしまった陽次郎は、江戸を揺るがしている「髪切り魔」事件に巻き込まれていく…。第一回ポプラ社小説新人賞で最終選考に残り、注目を集めた作品が満を持しての刊行。
著者等紹介
甲田朴子[コウダホオコ]
作家。1980年生まれ。『いなりで御免!』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ううち
12
場面や人物が途中で何度もわからなくなり、読むのにかなり手こずりました。美人だけど勝気でやきもち焼きの おりなちゃんと共に髪切り魔事件を解決していくというストーリーも良かったし、好きな作家さんっぽい語りも好みなので、次回作には期待したいです。2015/08/31
たにやん
4
なんとか読了。自分にはちょっと合いわなかったので後半は流し読みぎみでした。どうも時代物とは相性が悪いのかな・・・?2014/06/26
sena
3
キャラの設定はいいのに、生かしきれてないような。2013/09/20
tsubamegou
3
剣の腕はからっきしの脱藩若侍が稲荷キツネと共に事件解決に奔走する捕物帖。お稲荷さんは我が儘な女王様気質だが根は優しく情に厚い、色っぽくて美しい女キツネ。ケンカ仲間に憧れのマドンナ、温かく見守ってくれる師匠や、貧しいけれど人情豊かな長屋の住人たち。登場人物は、どれもなかなか魅力的。時代物なのだが、主人公らの思考は現代のものでありラノベ的。これがデビュー作とあって、文章が読みにくい。場面や人物の書き分けがきちんとできていないなど未熟さが目に付くのだが、それなりに面白く読めた。今後に期待。2013/06/20
萌
3
途切れながらちょっとずつ読み進めたせいもあるかもだけど、神妖怪(お稲荷)さんものとしても捕物帖ものとしても、ちとものたりない感じでした☆初めての捕物帖としては、読みやすくていいのかも?2013/05/25