出版社内容情報
貴方にもう一度、愛されたかった――過剰な「アンチエイジング」への功 罪を問う! 切実で滑稽な夫婦を描いた新堂冬樹の異色小説!
内容説明
夫に愛されなくなった妻とかつての「若さ」を取り戻したかった夫。『老いる』ことは罪で、『若さを保つ』ことが正義なのか?「老い」に過剰に抗う二人の切実で滑稽な姿から「アンチエイジング」の功罪が浮かび上がる新堂冬樹の異色小説。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
『血塗られた神話』(講談社)で第7回メフィスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mr.lupin
31
「アンチエイジング」とは、加齢による衰えや老化を防ぎ、いつまでも健康で若々しい状態を保とうとすることである。もちろんこの気持ちは分からないでも無いが、夫婦共々子供もそっちのけで、闇金にまで手をだしてドンドン深みに嵌まってゆく姿は、想像通り有りがちなパターンだった。とても読みやすく面白い作品だったが、誰も救われる事もなく、特に子供はやっぱり可哀想だな。また自業自得とはこんな事を言うんだろうな。 ⭐⭐⭐⭐⭐2025/10/12
milk tea
22
妻は、夫に自分だけ見てもらいたい。ホルモン剤投与に200万円、整形手術へと続く。 夫は、若い子やアイドルが好き。これまた同じくホルモン剤投与。しかし、これだけでは終わらなかった。 金策に走りついた境地と失ったものは・・・。 身の丈知らずがもたらした悲劇。 そういえば、百田尚樹さんの「モンスター」も整形した美女の話でしたね。2021/05/07
なっち
15
なんて愚かな妻と夫なんだと呆れてしまった。考えが短絡的だし,家庭を壊してまでしたいことがそれ?本末転倒です。結局,見た目どうこうより中身が大切だということを言いたかったのかな。その年齢に応じた美しさというものがきっとあるはずだから,身の丈に合った対処でよいと思った。2013/11/12
苺
13
お互いに借金をしてまで相手にバレずに整形をする話。永遠の若さを追求し、さらにそれを夫婦、子供に隠すのは難しく、大変なトラブルが生じてしまいます。 整形した顔の裏に隠されたその事情も面白かったです。 ありがちな借金トラブルから様々な問題があって読み応えがありました!2022/11/29
Thinline
5
夫婦でいったい何してんだろう?って思う。他人事のフィクションだから面白い。2023/03/13
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