内容説明
美しく高貴な女性がルパンに助けを求めてきた。それには、イギリス王家のあとつぎをめぐる陰謀があり、しかも、ルパンの祖父が手にいれたジャンヌ・ダルクにまつわる本までがからんでいた。ルパンは、再び冒険と推理、そして愛の世界へ…。
著者等紹介
ルブラン,モーリス[ルブラン,モーリス][Leblanc,Maurice]
フランスの推理作家、1864年生まれ。警察関係の新聞記者のかたわら、1892年夏から小説を書きはじめたが、あまり成功しなかった。1905年、雑誌社の依頼でアルセーヌ・ルパンを主人公とする短編を発表。それをまとめた短編集『怪盗紳士』(1907)で、爆発的人気を博した。1941年没
那須正幹[ナスマサモト]
1942年、広島に生まれる。島根農科大学林学科卒業後、文筆生活にはいる。主な作品に、1978年発表の『それいけズッコケ三人組』をはじめとする「ズッコケ三人組」シリーズ(巌谷小波賞)『さぎ師たちの空』(路傍の石文学賞)「海賊モーガン」シリーズ『ヨースケくん』「お江戸の百太郎」シリーズ(日本児童文学者協会賞)『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞)「ヒロシマ三部作」(日本児童文学者協会賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雨巫女。
14
《妹‐図書館》他の設定とあまり違うから、お蔵入りだった?装丁と挿し絵が、同じ。そのポプラ社の英断に拍手。他のシリーズと並べても違和感がないのがいい。2013/02/15
おおにし
12
小学生の頃ポプラ社のルパン全集を全巻読んだことが私の読書生活の始まりだったです。ずっと怪盗ルパンのことはずっと忘れていましたが、未発表作が刊行されたということで読んでみました。海底火山の熱エネルギー開発プロジェクト、ハイテクな防犯装置などが登場する本作は、およそ70年前の作品とは思えませんでした。ただ、神出鬼没な怪盗ルパンの勇姿が見られなかったのはちょっと残念です。ともかく怪盗ルパン・シリーズが超ハッピーエンディングで幕を閉じたことは元ファンとしてうれしいです。表紙の絵も最高。2014/02/22
ひびキング
10
先にポケミスで読んでいたからか、はたまた児童書としての訳文のためか、ポケミスよりすっきりとわかり易い構成でした。それよりもなりよりも、子供の頃図書館で借りて読んだこのシリーズを、今また新刊を読めたことが奇跡ww かつての読者少年少女は是非手にしてみて下さいww ポケミス版より怪盗紳士っぽさが強くて楽しいww2013/01/23
ぽん
8
ハヤカワ、の方とは少々違ってるのはポプラ社から出てるからなんだろうな。この表紙で、冒険活劇でかっこいいルパン。ヒロインがもう少し好みだったら良かったんだけど。ルパンにはもう少し思慮深い女性の方が、なんて大きなお世話な感想ですね。面白く読みました。2013/05/09
ゆき
7
最後まで児童書でルパンを読んでやりました。しかし、よく見つかりましたね。何年経っても、こうやって著書が読めるというのは幸せです。しかもルブランの新作って。こんなのってあるんですね。中身はルパンらしかった。2014/01/06