内容説明
「昭和ことば」とは、現代人のコミュニケーションに風穴を開ける知恵。退屈な会話に滋味をもたらし、円満な人間関係の構築に役立つ。本書ではおもに、昭和一〇~四〇年代の日本映画のセリフを集めた。ビジネスや恋愛に取り入れて評判うなぎのぼり。昭和の人々に学ぶ、心が近づく会話術。
目次
第1章 職場編
第2章 恋愛編
第3章 世相と流行
第4章 社交の知恵
第5章 敬ってへりくだる
第6章 暮らしの雑事
著者等紹介
大平一枝[オオダイラカズエ]
長野県生まれ。作家、エッセイスト。各紙誌でライフスタイルにまつわるコラム、人物ルポを執筆。朝日新聞デジタル&wにて「東京の台所」を連載中
伊藤ハムスター[イトウハムスター]
東京都生まれ。多摩美術大学油絵科卒。デザイン会社勤務後、フリーのイラストレーターとして各紙誌で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
251
本書は著者の大平一枝氏が、昭和10〜40年代(とりわけ20〜30年代)の日本映画のセリフから蒐集した言葉集。「職場編」、「恋愛編」など全6章のシーンに編集され、それぞれの言葉に短い説明が付されている。そして、それだけ。読み物としての楽しみはほぼない(少なくても私にはそうだ)。また、これを活用する場面も全く思い浮かばない。さらには、こうして集めてみると、自ずと昭和という時代の世相が顕わになるかといえば、それほどでもない。つまり、愚にもつかないというのが私の結論である。2024/09/08
kinkin
97
おもに昭和10~40年代の日本映画のセリフを集めた本。昭和ことばの中には会話や書き言葉とも現在ほとんど使われなくなったものも多い。その頃の映画に出てくるすこし品のいい女性は「・・・だわ」「・・・しますのよ」「じゃありませんか」他以前から気になっていた。この本はそんな昭和の言葉を現代につかってみてはと提案している。たしかに場の空気はなごむと思う。かといって多用するとくどくなることも違いない。昭和ことばをさらりと使えるようになったらもう平成会話の達人になれるかもしれない。面白かった図書館本2018/02/17
美登利
70
昭和39年生まれの私でもあまり耳にした事の無い言葉が多めでしたが、昭和初期から40年ぐらいまでの映画の中のセリフだったからなんですね。正直実際に使ってみると何を言ってる?と思われそうな言葉ばかりです。しかし、ふんわりと柔らかく穏やかな口調で窘めたりできれば、相手の怒りが少し収まる可能性はありそうです。この本を読めば古い邦画を見てみようかな?と言う気分になるかもしれません。白黒映画の女優さんの佇まいは品も別格ですものね。2021/12/19
HMax
37
昭和40年以前に使われていた言葉。白黒映画を見たり、松本清張なんかを読むと時々、違和感があるくらいに丁寧な言葉を話すご婦人がでてきますが、そんな言葉使いが主。今の時代からみると妙な気がします。逆に今の話し言葉を当時の人が聞くと、目が飛び出し、耳がちぎれるくらいに「近頃の方は、なんてお汚い言葉使いをなさるんでございましょうね。ほほほ。」なんて気品があって、なんて知的なんでしょう。2022/03/20
ケロコ
29
【図書館】大平祭の一環で借りてきた1冊。昭和って書いてあるけど、2013年の本だった。現代人のコミュニケーションの風穴を開ける知恵とありますが。。。こりゃダメだろう!昭和色濃すぎてこんなん使ったら一瞬でその場が凍るね。それが目的の本なんだろうけど、私にはちょっとハードル高過ぎですわ。。。くわばわらくわばら。2016/12/14