花のようする

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591128794
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

人生のピークを過ぎてしまった女優とデイトレーダー。ふたりはやがて恋に落ちる。ひとがひとと出会い、生きていくことのすべてを描い

内容説明

三十七歳の女優・野滝繭美は、自分はもう駄目だと思っている。忙しくはしているが、歳も歳だし、女優としてのピークも過ぎた。そんなときに出会ったのが、デイトレーダーとして時代の寵児ともてはやされていた桜田眷作だった。美しい女と裕福な男。恋に落ちた二人は、二人の間以外の誰にも打ち明けられない、それぞれの秘密を抱えていた。

著者等紹介

藤谷治[フジタニオサム]
1963年生まれ。2003年『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』でデビュー。08年『いつか棺桶はやってくる』が三島由紀夫賞候補になり、10年には『船に乗れ!』(三部作)が注目を集め本屋大賞で7位となる。『我が異邦』が織田作之助賞候補に。作家活動のかたわら、東京・下北沢で書店「フィクショネス」を経営している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

美紀ちゃん

62
セレブな感じ。相手の男が、「ん!?」という不穏な行動に対して、追求したりせず、黙っているところがたいへん良い。普通は、大人だろうがセレブであろうが、感情的になり、疑問を投げつけ、苦しくなったり、涙が出たりするのが恋愛だと思うけど、桜田さんは、耐えるのがうまい。人として素敵♪2012/12/28

真理そら

57
美しくスキャンダルもなく事務所の稼ぎ頭の女優と伝説のデイトレーダーと呼ばれる大金持ちの男という組み合わせはトロフィーワイフ的なイメージがあるが、この二人は美しさや財産と関係なく気が合う二人として同居している。大金持ちの男は無一文の男になった時、女がどう変化するかを考えて自分という存在に悶々とする。女は家を買う決断をし、どこに住むのかを決めるために二人であちこち尋ねる。男の見る不思議な夢は謎のままだが、手に入れた耳栓で聞く花たちの会話がタイトルの花の擁するにつながる。華やかな設定だが静かな雰囲気の物語。2022/12/18

どんぐり

38
表題を漢字で書くと、「花の擁する」となる。擁するとは、《だきかかえる》《所有する》の意。うーん、なんだかよくわからない話しだった。『船に乗れ』の鮮烈な記憶があっただけに、この小説には拍子抜け。女優とデイトレーダーの男が一緒に暮らしている。男は投資に失敗したけど、家を買って、「外でどれほどつらくても、花の擁するこの家では、値打ちも資格もなく、ただ生きていられる」とつぶやく、それが何だど言うんだ。2014/07/17

くりきんとん99

27
「船に乗れ!」とも違うし、もちろん「ヌれ手にアワ」とも全然違う。ちょっと不思議な雰囲気の恋愛小説・・・?とも違うかな。でも彼も彼女も素敵な大人だったし、読後感も良い。コレを読んでいるとだんだんと薔薇を育ててみたくなる。そしてタイトルの意味が最後になって分かった。あの耳栓は、是非試してみたい。2012/03/31

sibarin♪

14
しっかりと大人になってからの二人の恋愛話なので、騒ぎ立てることなく淡々とした日常の中にあるお互いの思いが平たく書かれていたように思う。彼女の人生は外側から、彼の人生は内側から書かれているように思えてどちらかというと彼の深層心理に疑惑や不安をもって読んで行ったが終盤の二人の会話でお互いが好きだということを確認し生きて行かねばならないと決心し、特に彼は前を向き出したのでハッピーエンドなのだろう2012/08/12

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