内容説明
新大陸をもとめ、黄金の国ジパングをめざしコロンブスは冒険の航海に旅立ちます。長い航海で食料もあとわずか、あきらめかけていたその時、夢にまで見た新大陸を見つけました。強い信念と希望をすてない心が夢をかなえたのです。
目次
第1章 夢の始まり
第2章 夢への助走
第3章 夢の実現へ
第4章 夢の終わり
著者等紹介
摩耶美紗樹[マヤミサキ]
漫画家、イラストレーター。ゲーム会社で数々のイラストを描いていたあと、漫画家としてデビューする。現在は幻冬舎や一迅社で、雑誌の漫画連載からゲームのイラストまで、幅広く活動している
長澤和俊[ナガサワカズトシ]
早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
28
一人の男性の情熱が世界に興奮を与えていく…。彼が支援者を探し奔走する姿、そしてお金を出したら絶対利益を望むパトロンの姿、そして最終的には彼らの情熱と欲の犠牲となっていくことになる独自の生活を楽しんでいたネイティブの人々、三者三様の人生に悲しい気持ちになりました。むすめはここでようやくなんでアメリカのネイティブが「インディアン」と呼ばれるのかはっきりと理解し、その「Eureka!」な顔が面白かったです。2020/12/30
がんぞ
5
古代ギリシャの哲学者には大地が球体なのは常識で、大きささえかなり正確に割り出していた。トスカネッリはそれを翻訳か伝聞で知った可能性が高い。べハイムの地球儀は地球径を小さく見て南米大陸あたりにインドがある代物。別に実態に近い推測もあったがマルコポーロ以外ジパング報告無←ヨーロッパの後進性/第一次航海で数個の島を発見生涯の絶頂/ポルトガル王が難色を示したコロンブスの条件は植民地の総督任命と収益の1割だった←〈大陸〉であったのが4次航海で判明。イザベラ女王なきあともスペイン王に〈協約〉実行を求めたが相手にされず2021/04/25
ラグエル
5
弟さんはどうして年を取らないんだろうかとか、奥さんが、幼な妻なかんじになってて、犯罪臭がする、とかはおいといて。彼のコンキスタドールっぷりを知ってると、なんとも、苦労人だったことが泣けてくる。2016/02/15
ないとう
4
1451年〜1506年。55歳没。アメリカを新発見した言わずと知れた歴史的にな超有名人だけど、その計画を最初に提案したポルトガルにはなかなか受け入れられずスペイン王室に持ちかけるも、レコンキスタの最終盤で国に余裕もなく相当待たされる。41歳の時ついにイザベル1世から計画が承認され1492年の最初の航海に。その後、航海を4回行っているが、船員が先住民に暴力を振るって反乱にあったり、自分達の仲間の反乱にあって罪を着せられてしまったり、長年の計画をなしえた後も何かと苦労の道を歩んだということは初めて知った。2025/04/06
やまーだ
3
コロンブスも不遇の時代が長い。ジパング目指してようやく航海に出られたのは40過ぎてから。でも時代を変えるのはいつも、妄執的な情熱をもつ人間によってなのだなとわかる。それにしても中の絵(マンガ)が人物のアップばかり。全体的に伝記の作画に耐えるレベルではないと感じました。表紙の絵は良かっただけに残念です。2023/03/05