内容説明
「障がいは不便です。しかし不幸ではありません」病気のために見ることと聞くことが不自由になったヘレン・ケラー。サリバン先生にささえられながら学び、やがて、障がいをもつ人のために活動を始めます。
目次
第1章 光と音をうしなって
第2章 サリバン先生
第3章 学べる喜び
第4章 苦しむ人びとのために
ためになる学習資料室(もっとよくわかるヘレン・ケラー;ヘレン・ケラーの生きた時代;参考文献)
著者等紹介
山田せいこ[ヤマダセイコ]
漫画家・イラストレーター。マンガでオペラ、携帯サイトでのキャラクターデザインの他、プロ紙芝居師と組んでオリジナル紙芝居を制作
三浦拓也[ミウラタクヤ]
視覚障がい者の自立支援を目標に、1950年に設立された、社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会、理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たまきら
24
伝記まんが熱、継続中。赤ちゃんのころ、近所の手話の先生からベビーサインを教わっていました。そのせいかコミュニケーションの問題で癇癪を起すということが少なかった娘さん。小さいころから手話に親しんでいたせいで、ヘレン・ケラーが身近に感じられるようです。この漫画では彼女の儚いロマンスやサリバン先生の悲しい過去の話が出ていて、母子で驚きました。2020/11/12
えすてい
4
21世紀も進んでくると、ヘレンケラーの子供向け伝記でも、駆け落ち未遂事件のこと(ロマンス)や、アメリカ社会党に入党し第一次世界大戦に反対するなどの「政治思想」やそれが世論の総スカンを食らい経済的に困窮し見世物ショーに出ざるを得ないことが登場するようになる。20世紀末までの重い障害を乗り越えた高潔な少女(→処女)・サリバンの忠実な生徒というイメージから、「人間ヘレンケラー」として見ていくことになってきてると思う。誰でも恋愛はするし政治と無縁そうに見えて「思想」「哲学」は持つし浮き沈みもあるものである。
小島輝彦
4
感動した。世界には色々な素晴らしい人達がいたことを、今の子供達にも知ってほしい。
Teruhisa Takii
3
来日されていたとは、知りませんでした。2020/11/22
チョコろん
3
集英社版と比べて、ヘレンの人生全体が同比率で構成されていて良い。(集英社版は3/4が少女期のお話なので) 大学受験の大変さ、結婚が認められなかった切なさを描いている部分が有り、読み応えがあった。卒業後の政治活動についても書かれており、ヘレンが活動することで全世界の障害者問題への認知が高まったんだろうなと思う。光も音も無い世界で、言葉の存在を理解したヘレン。実家が豊かで、教育を受ける機会に恵まれる幸運があったとはいえ、非常に優秀で弛まぬ努力を続けた人だということが伝わってきた。2014/05/14