ヒロシマ〈2〉様々な予感

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591125229
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

1960年、日本はまさに復興のシナリオを走りだした。しかし、そのシナリオの向こう側に得体の知れない何かを人々は感じはじめていた。広島でお好み焼の店をきりもりする三代の女性の人生を通して、日本の地で生きる人々の戦後史をたどる。

著者等紹介

那須正幹[ナスマサモト]
1942年、広島に生まれる。島根農科大学林学科卒業後、文筆生活に入る。主な作品に、1978年発表の『それいけズッコケ三人組』をはじめとする「ズッコケ三人組」シリーズ(巖谷小波賞)があり、2004年12月の第50巻『ズッコケ三人組の卒業式』で完結した。ほかにも、『さぎ師たちの空』(路傍の石文学賞)、「お江戸の百太郎」シリーズ(日本児童文学者協会賞)、『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ともとも

29
前作の靖子さんの娘、和子さんの物語。 広島での高校時代、そして東京での就職、さらには思いがけない 現実と悲劇が・・・ 昭和30年代という時代を背景に、戦争が終わっても、また多くの爪痕が残っていて、戦争の恐ろしさというものを痛感させられながらも、 いろいろと思い悩みながらも、人と一定の距離を保ちながらも、一生懸命に、頑張って生きている健気さ、さらなる急展開、それでも前を向いて、自分を信じて生きていく強さなど感じがしてしまい、いろいろと考えさせられるものが多々ありました2016/12/16

takaC

28
挿絵の和子と物語中の和子とイメージがマッチしないが、彼女もまた波乱万丈と言える人生を歩んでいるなぁ。2011/12/25

はるき

13
母・靖子から娘・和子へと時代は流れる。奇跡の復興を遂げたとよく言われるが、そこへ行きつくまでに市井の人々が辿った道程は果てしなく遠かったのだろう。新しい時代を生きる娘の生きざまは時に、激しく周囲を傷つける。最愛の母を亡くした和子はどう生きていくのか?実在の地名で描かれる広島のあの時。今回は少し苦かった。2015/06/28

カープ坊や

9
《再読》2013年マイベスト本『ヒロシマ〜第2部』 娘の高校時代から母親の原爆症による死 そして妊娠と、......! 復興の進む広島の街 そして和が母校 観音高校から流川 福屋 リッツ劇場と思い出の場所満載の場面にニヤニヤしながら 最後は号泣!2013/12/30

zanta

8
32/2/1/2017 私より15年年上の方と言うことになる。ずっと謎だったことが解決する。それからこの時代の空気感。それがこの巻の醍醐味になる。なんというか。現代とは全く違う種類の生きにくさの中、相変わらず強い。それも、自分を押し付ける強さではなく、曲がらない芯の強さ。とても和子が魅力的だ。月島界隈なのも嬉しい。和子が幸せになってくれたらいいのだけど。2017/02/01

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