内容説明
わたしは、父さんとやねにのぼって、うみをみていた。むこうからひかりがすすんでくる。たくさんのひかりが!すると、父さんはふねになってわたしをのせると、うみにのりだした。わたしと父さんとのひみつのぼうけん。
著者等紹介
山下明生[ヤマシタハルオ]
1937年、東京都に生まれる。京都大学仏文科卒業。作品に、『海のしろうま』(野間児童文芸新人賞)、『はんぶんちょうだい』(小学館文学賞)、『まつげの海のひこうせん』(絵本にっぽん大賞)、『カモメの家』(日本児童文学者協会賞)など多数ある
黒井健[クロイケン]
新潟県に生まれる。新潟大学教育学部美術科卒業。2003年に清里に「黒井健絵本ハウス」を開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hideto-S@仮想書店 月舟書房
78
屋根にのぼって〈ホタル〉になってる父さん。娘と一緒に海をみていると、海の向こうでたくさんの光が瞬いています。「よるのふねで遊びにおいでって」と父さん。「よるのふね?」「いってみるかい?」。そういうと、たばこを吹かしていた父さんは空飛ぶふねに変身して、光に向かって飛んで行ったのでした!! 山下明生氏の静かな筆運びに、黒井健氏の叙情あふれる絵。なのに、荒唐無稽とも言って良いSFチックなストーリーが展開します。ページを繰るたびに微妙に変わっていく青の色は実に美しい。すごすぎるよ、父さん。2011年4月初版。2015/07/10
tokotoko
48
今日はまだ元気が余ってるかも・・・!っていう夜に、大冒険ができる1冊です。夕ご飯の後、ホタルぞくのお父さんと、娘のミサキちゃんが屋根の上から、海の夜景を眺めるシーンから始まります。しんみりのんびりしてるのかな?って思ったらね・・・どんどん大騒ぎになっていくお話です。きっとね、「スゴすぎるってーー!!」ってビックリされると思います。けれど、暗い夜の海で起きてる(かもしれない)お話ですから!大冒険にニッコリした後は、ぐっすり眠ってね。幻想的な夜の絵もゆっくり楽しんでね。2015/05/14
Kawai Hideki
35
夜中に灯台たちが集まってオリンピックを開催するお話。冒頭、お父さんが「ちょっとホタルになってくる」というから、「えっ、どんなファンタジー?」と思ったら、「屋根でタバコを吸うだけ」だった。忙しくて余裕がなくて、タバコをくゆらせていたお父さんが、突然「よるのふね」に姿を変え、灯台の方に進んでいく描写は、どうもついていけなかった。絵はとてもファンタジーしていて良い雰囲気でしたが。2021/10/24
遠い日
17
夜のファンタジー。父さんと行った灯台たちの運動会。夜の海を照らしながらの光の舞い。久しぶりに父さんとすごしたゆったりした時間。夢みるような心の広がりを黒井健さんの絵はみごとに描く。2015/04/26
海(カイ)
15
【図書館で】私と父さんの秘密の冒険!想像力ってなんかすごい!と思った。 黒井健氏の絵、いいよなぁ(*^-^)b2014/06/07