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快晴フライング

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591124178
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

主将を交通事故で亡くし、勢いを失った弓が丘第一中学水泳部。やる気のない顧問の教師から廃部を詰め寄られた代表選手の龍一は、「水泳部を再建して、メドレーリレーで大会優勝してみせる」とタンカを切ってしまう。けれど残っていたのは、飛び込みも息継ぎもできないような、ダメダメ部員ばかり。メンバー集めに奔走する中、人魚のように泳ぐ謎の美少女が彼らに希望をもたらすが…。大人と子供、ジェンダーの壁にぶつかりながら、痛みとともに成長していく新たな青春小説の傑作。第5回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作。

著者等紹介

古内一絵[フルウチカズエ]
1966年、東京都生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業後、映画会社に入社。2009年に退職したのち、フリーの中国語翻訳者として、教材本の編集、テレビドラマの中国語監修などを務める。2010年に『快晴フライング』でポプラ社小説大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

172
読友さん達に教えてもらわなければ、このデビュー作にシャールさんが登場しているなんて、知らずに読みそびれたかも。心から感謝。正直、シャールさんちょっと出てくるだけかな、なんて思ってたけどとんでもなかった。彼女が関わる事でこの物語は若者のスポーツもの、という枠を越えて、人の生きる意味について問いかけるものになっている。自分らしく生きる事の難しさ、時には大切な人を驚かせ悲しませる事になっても、その道を進むしかない。その決意、境地に至るまでの迷いや苦しみ。シリーズの残りでこの頑張り屋さん達にまた会えたら嬉しいな。2021/05/27

ムーミン

148
中学生に読んでもらいたい一冊。映画に出来そうなお話、テーマです。2022/09/21

tetsubun1000mg

139
古内一絵の本は「アフタヌーンティー」「マカン・マラン」と新しい順に読んでいったのだがこれがデビュー作だった。中学の水泳部員が、主将が突然の事故で亡くなってしまい部の存続の当事者になり、残った部員や新入生も選手として使えそうなのがいないところから始まる。「ウォーターボーイズ」など映画やドラマの基本の設定でどうにもならない部員達が、謎のある同級生の参加をきっかけに大きく動き出す。中盤からおなじみのシャールやジャダが登場して生徒たちの後押しをする。柳田先生も良い味出してる。これがマカン・マランシリーズの原点か!2021/10/01

みかん🍊

109
マラン・マカランの最終章を読むにあたってシャールさんが出てくると聞いて予習のつもりで読んでみたがちらっと出てくるくらいかと思ったら思いがけずがっつり出てた、柳田先生は物分かり悪い振りしているだけかと思ったのに、部長がいなくなり主要選手が辞め存続の危機に陥った水泳部、残ったのはロクに泳げなかったり空気の読めないどうしょうもない部員ばかり、幼馴染の死、ジェンダー、家庭の経済事情それぞれの問題を抱えながらなんとか存続のため立て直そうと奔走する彼らにシャールさんが優しく寄り添う。2019/01/31

ぶんこ

101
頼りになる部長タケルが交通事故死し、同好会に降格もしくは廃部の危機に直面した龍一。自分の事だけで、他の部員の名前さえ覚えていない自分勝手な龍一に、嫌が応にも部の存続への責任がのしかかります。立場が人を作るといいますが、まさしく龍一が立派に部を立て直します。それに最も尽力したのが、性同一性障害に苦しむ襟香でした。この本を読んで襟香さんのような障害に悩む人の苦しみがよく伝わり、多くの人に読んでもらえば、偏見も少しは減るのではと期待したいです。シャールさんの存在が、悩める繊細な中学生には女神でしょう。2016/03/11

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