内容説明
雪山ペンション行きの電車の中で、ぼくは不思議な女の子と「白い本」に出会います。一度別れたはずなのに、その後も再び女の子と本に遭遇して…。怖くて切ない「白」の怪談集をお楽しみください。小学校上級から。
著者等紹介
緑川聖司[ミドリカワセイジ]
2003年『晴れた日は図書館へいこう』が第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞を受賞。大阪府在住
竹岡美穂[タケオカミホ]
人気のフリーイラストレーター。埼玉県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
54
本の怪談シリーズ③児童生徒の間で「色の本」と呼ばれ大人気の本。両親の仕事の都合がつかず、ひとりで冬山のペンションに向かう少年。電車で白いコートを着た少女と出会い「白い本」という本を拾う。本の内容と同じような不思議な出来事が少年を襲う。▽怪談話もしっかり怖いし、リンクする現実世界の話も面白い。▽雪女、友だちだよな、夜の訪問者、白装束、はようせい、白い手、うさぎの飼育委員、白蛇、白い家、赤いかみ白いかみ2020/01/22
紫陽花と雨
35
色の怪談本シリーズ、第3弾は「白」このシーズンだと季節外れ感ありありの一面の真っ白な雪世界にトリップできる話たち。怖さは今までの中では軽め、ちょいホラーと不思議な話たちの中に哀しみ漂う、今までのシリーズより「味方がいる」感が強いので安心して読めました。シリーズ通して出てくる吉岡先生は性別が違ったりするけど…関連してそうな…。そうくると思ってなかったラストは悲しかった。2019/07/18
七月せら
22
雪はどうして人を切なく哀しい気持ちにさせるのかなあ。雪の中の怪談も、怖さより切なさの方が後に残ります。白い本の挿話に導かれ主人公が体験する雪山の物語はとても感動的でした。2018/07/27
キリ
14
由紀ちゃんが可愛い。白い本の内容も結構怖いですが、白い本を読んでいた森人君の周りで起こる事も怖かったです(真っ赤なウェアに身をつつんだスキーヤーの所とか)。最後は少し切なかったけど面白かったです。2016/08/06
深青
14
シリーズ3作目。今回は「白い本」という事で、白いものや「白」が重要となってくる怪談が多かったです。今までのなかでは、あんまり怖くなかったかなと思います。1,2と現実と怪談がほぼリンクしていましたが、今回は趣向が少し違う気がしました。ちょっぴりいいお話でも、ありました。さー、次も行ってみよう。2014/05/28