ポプラ文庫ピュアフル
マイナークラブハウスの恋わずらい―minor club house Side‐B

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784591120620
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

文武両道の中高一貫校・那賀市桃李学園。その高等部の一角にある古ぼけた洋館は、園芸部、演劇部、思想研究会、和琴部といったマイナー系文化部の部室が集まり「マイナークラブハウス」と呼ばれている。部員たちはそれぞれ超個性的なのに、意外と仲がよく団結力もあり、けっこう楽しそうなのだが!?友達が多い人も少ない人も、なぜか「うらやましい!」と感じる、コミカル&しみじみ系学園小説。

著者等紹介

木地雅映子[キジカエコ]
1971年生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。93年「氷の海のガレオン」が第36回群像新人文学賞優秀作となり、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吉野ヶ里

9
〈お母さんがイヤなら、捨てちゃってもいいんだよ。いなくてもヘーキだよ、全然! お母さんなんか、いなくても……こどもは、友達がいたら、生きていけるんだ、ホントだよ……〉壁井ユカコの解説にも通じますが、木地雅映子の凄いところは徹底的に子供の立場でものを書けるところなんですよね。大人は無理解で偏屈で、子供の可能性を封じ込める敵。あるいは、役に立たない無能。時々、マシなのもいるけれど。大人の側の事情をしっかりと描写しながら、大人の視点で、大人である作者がこれを書ける。子供たちに届いてほしい本です。2020/08/21

眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

7
相変わらずの面々、いいなぁ~ 高橋家のお母さん、子育てしてると同じような思いにとらわれることも少なからずありますが、こんな旦那様がいれば皆救われそうな気がします2010/12/13

ささやか@ケチャップマン

6
高杢くんの平凡さに安らぎと共感を覚えます。とか言いつつ、彼の本人の責任でないからいじめないというのはオプションであり、オプションの搭載されていない子どもらがいじめを行うのは、「本人の責任でない」以上、責めることはできない、ってのは本当にやるせないけどその通りだなって思う。人間なんてケダモノだよね。2014/08/26

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

5
海斗が初めてラブレターをもらった話に、遠野が念願の桃園会館に足を運ぶことができた話、岩村先輩がやっかいな女の子に目をつけられた話と、あちらこちらで恋の花開く・・?高橋家には人も厄介事もたくさん集まってくるし、キュウリは奇妙なつくもがみと出会っちゃうし・・。そして晴一郎とぴりかの二人の仲は!?波乱万丈のシリーズ番外編。高橋夫妻が素敵でした♪厄介事は勘弁願いたいですが、こういう夫婦になってみたいです。徹子さんには是非ともぴりかの母親にガツンと言ってやって欲しいです!続編を早く読みたいです!★★★★2011/04/30

バジルの葉っぱ

5
このシリーズ、一見ラノベのように見えるのにあなどれない内容。木地さんはところどころに重いテーマを忍ばせている。子どもたちが抱える精神的な傷・・。あと「徹子おかーさんがコロッケを・・」の章のママ友同士のバトルとか、ネグレクトによる虐待とか・・。一番好きなのは、最後の「ジャー子の昇天」。私も結構、愛用しているモノに愛着を持つ方なので、本気で涙が出そうになってしまった。2010/10/20

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