ふたりの箱

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  • サイズ A5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 22cm
  • 商品コード 9784591120392
  • NDC分類 K726
  • Cコード C8797

内容説明

離ればなれになった父と娘は、お互いの存在を心の箱にしまうことにしました―「親子」「恋人」「友人」「兄弟」…大切な人がいるすべての人に捧ぐせつなくも優しいストーリー。

著者等紹介

デュボア,クロード・K.[デュボア,クロードK.][Dubois,Claude K.]
1960年ベルギーのベルビエに生まれる。デッサンを教えながら、著作、挿絵等多くの作品を手がける。現在、リエージュ在住

小川糸[オガワイト]
1973年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

146
おとうさんが何をしちゃったのかは知らないし、知りたくないけれど、ジュリーはおとうさんから離れていきました。おとうさんは頭を抱えてしまい打ちひしがれ、ジュリーも子どもながらに必死に忘れようとします。どんなに辛い日々であっても人生は続きます。仕事をして食事をして、学校に行き友達と話します。でも、ソファに座って絵本を読んだり、一緒にいて楽しかった日々はなかなか忘れられません。許したいの。謝りたい。…なんて切ないのでしょう。親が子どもから嫌われるなんて。眠れない夜は続いているのでしょうか。夜が明けていてほしい…。2021/05/13

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

77
別れて暮らすことになった父と娘。「大嫌い」という言葉が耳から離れなくて、何度も胸をえぐるので、相手のことを涙と一緒に心の奥の箱にしまった。逢いたくない……逢いたい。忘れてしまいたい……逢いたい。周りの景色が色褪せていく。心はささくれたまま。季節はめぐっていく。それでも人生は続く。でも……どうしても……。(つд;*) 小川糸さんが初めて翻訳を手がけた絵本。2015/05/09

ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

56
これは、父娘の物語だけど、この気持ちはあらゆる人に対して感じるものだろう。「◯◯を忘れたい、でも会いたい」。切ないけれど、このアンビヴァレントな感情は、嫌というほど共感できる。「◯◯がこんなに近いのに、こんなに遠いなんて」。物理的な距離と心理的な距離のギャップに泣きそうになったり、泣いたりしたことも数えきれないくらいある。「瞳から、大粒の涙(「ずっと我慢していた涙」)がこぼれ」、「今にも胸がはりさけそうで」、「苦しくて、上手に息をすることもでき」ないというのが悲しいほどわかる。けど箱は開けることもできる。2016/08/18

ぶんこ

42
これは子供の絵本ではないのでは。 子供が読むには早い気がしました。 たぶん離婚して父親が家を出たようですが、母親がいっさい出てこないのが不思議で、大人になりすぎた私には、イマイチ納得出来ない内容でした。 ただ、残された子供の切なさは、ヒシヒシと伝わってきました。 デュボアさんの本は、切ないボンヤリ感が絵にも現れていて、より心に響きます。2014/08/01

ネギっ子gen

38
訳者・小川糸に惹かれ――。たぶん離婚家庭の話。それも、父と娘にフィーカスして。母親を悲しませたことを怒って、家を出て行く父親の背中に、娘・ジュリーは「お父さんなんか、大っきらい! もう二度と会いたくない」という言葉を投げつけた。<本当は、お父さんをきらいになれるわけありません>のに。母親登場のシーンは2場面。それも背中。心がささくれた娘は、テーブル下でお人形と遊ぶが、<ジュリーのお人形は、すっかり無表情になりました>。その場で料理している母親は、夫婦の亀裂で苦しめてしまった娘をどう思い、どんな表情を……⇒2021/12/25

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