内容説明
喫茶店で暇をもてあましていた失業中の戸田は、突然現われた自分と同じ顔の男に、「時間管理局」のタイムパトロールマンに採用されてしまう。奇想天外の連作SF『時間エージェント』ほか、エロティックなSF『愛の空間』など、6篇の傑作短編を収録したセレクション第二弾。
著者等紹介
小松左京[コマツサキョウ]
1931年大阪生まれ。京都大学文学部卒業。星新一、筒井康隆とともに「御三家」と呼ばれる、日本を代表するSF作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ehirano1
63
昭和のタイムトラベル・ドタバタコメディもけっこう楽しいです。そして昭和と云えば、お約束(?!)のエロもありますwww。最後はほろっとして締めくくり。こういうの好き。2023/07/23
新天地
9
第一巻とはかなり違ってジュブナイルの欠片もなく艶っぽいと言うかエロい話ばかりだった。面白かったが一巻とはあまりにギャップがあった。それがポプラ社と言えば児童文学という印象が大きいだけになおさら。表題作はまだまだ続きそうなところで終わってしまい投げっぱなしなのが残念。「辺境の寝床」はどこかで見聞きした話のような話と思っていたらオチであの話を変化させたものとわかり納得。「なまぬるい国へやって来たスパイ」はこれをどの国とでもやれば世界は平和になるのではというお気楽さが好き。2020/07/29
おさと
6
読書会で。エロティック短編が気になり読む。SFでエロを書くとこうなるのか、と新鮮な発見。普段SFを読まないのもあって興味深かった。2015/10/18
tako_machida
4
小中学生向けのSF短編集かと思いきや、ドタバタやエロチックなものもあり、総じて楽しめました!2017/05/04
KAZ
4
エロティックでサイケでスプラスティックな作品です。(たぶん、使い方間違っているんでしょうね)ところで、この本のなかでキ*ガイという単語が何度も出てきます。もちろん、最終ページには「この作品には…」という断り書きがありますが。ところで、なぜこのキチ*イという単語がダメなんですか。言葉狩りってヤツなんでしょうね。で、35年たって差別がなくなりましたか?2010/09/13