内容説明
あまくて、からくて、しょっぱくて、ちゃっぴり苦くて、やっぱりあまい。主婦で会社員で小学生二人の母親で、映画監督の妻で作家。5つの顔をもつ夏石鈴子の毎日。心にしみこむエッセイ。
目次
しあわせドロップ(はじめましての春;あっても、なくてもどっちでも;心の中の人 ほか)
おすすめドロップ(血に棲む記憶;悲しみの火柱;かわいそうな生島さん ほか)
あじわいドロップ(こんにちは;私が編集部にいた頃;私の文章修業 ほか)
著者等紹介
夏石鈴子[ナツイシスズコ]
1963年、東京都生まれ。上智短期大学英語科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鴨ミール
22
いらっしゃいませを数年前に読んで以来、気になっていた作家。生まれた年や血液型などが同じせいなのか、考え方が私ととても近いので読んでいて安心する。家の息子も大人が理解できない行動をしたり、先生を困らせるような子どもだったので夏石さんの気持ちに共感しながら読みました。検索したところ、元旦那様は最近亡くなられていました。喪主は長男とありましたがまだ二十歳くらいなのでは。離婚後、夏石さんは改名したようだけれど、私は夏石鈴子さんという名前が好きでした。常識にとらわれず、自分の物差しを大切にする人というのが感想。2016/11/19
さなごん
19
この人と感覚が似てる!「はちかつぎひめ」のことは卒論で書きましたよ。ググったら夫さんとは離婚したんですね。それがよかったよ。2016/09/03
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
8
小説だと思って読んだらエッセイでした でも、下手したら小説より面白かったかも?! お母さんとしての夏石さんのお話に頷いてばかり 耳の中にお地蔵さんがいるって話、今度子どもに使ってみようかしらん♪2010/09/21
ツキノ
3
夏石鈴子さんの最新エッセイ集。タイトル、章立てが秀逸。ほんとうにいろんな味がたのしめます。子どもたちや夫君のエピソードがたのしい。お気に入りは出掛けに「気をつけて」「何に?」このあと立て板に水のようにあれとこれと…というシーン。書評もいい。本物のドロップみたいに旅のお供にいいと思う一冊。2010/07/22
みなず
2
再読というか、何度も読み直している。生きている時間が滞ってしまった時、ちょっと気持ちを晴れにしたい時、心に重しをして落ち着かせたい時、励ましてもらいたい時、いつもいつもこの本に頼っている。「いいことありますように。嫌なことに負けないように」私は、呪文を唱えて、また人生を始めるのだ。2011/11/06