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百年文庫

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591118832
  • NDC分類 908.3
  • Cコード C0393

内容説明

「自分は、ポオズをつくりすぎて、ポオズに引きずられている嘘つきの化けものだ」―。素朴な人間であることを願いながらも実生活を知らず、小さな出来事に夢想をひろげる少女の内面生活を描いた『女生徒』(太宰治)。パリの放埓な暮らしに疲れた若者が田舎の娘に恋をする『ドニイズ』(ラディゲ)。自ら命を絶つ直前に「小母さんへ」と書き出された久坂葉子の遺作『幾度目かの最期』。罪の意識と愛への憧れがほとばしる、青春の自画像ともいうべき三篇。

著者等紹介

太宰治[ダザイオサム]
1909‐1948。青森県北津軽郡生まれ。本名津島修治。中学時代より作家を志し、東大仏文科在学中より井伏鱒二に師事。『晩年』で文壇デビューを果たす。『人間失格』を書き上げた翌月、玉川上水で入水自殺

ラディゲ[ラディゲ][Radiguet,Raymond]
1903‐1923。フランスの詩人・小説家。詩人ジャン・コクトーから詩を高く評価され、パリの作家や芸術家との交流が始まる。『肉体の悪魔』で大きな話題を呼ぶが、2作目となる『ドルジェル伯の舞踏会』執筆直後腸チフスにかかり、20歳の若さで死去

久坂葉子[クサカヨウコ]
1931‐1952。神戸市生まれ。本名川崎澄子。島尾敏雄の紹介で同人誌「VIKING」に参加。18歳で書いた小説『ドミノのお告げ』が芥川賞候補に。戯曲、ラジオドラマなど活動の場を広げ、活躍が期待されたが、21歳で自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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