内容説明
太陽系の果て、冥王星から500万キロ離れた有人宇宙灯台に暮らすヨシオは、遭難宇宙船を発見する。その船には、13歳から15歳までの少年少女6名が乗っていた(『宇宙漂流』)。SF界の巨人の傑作短篇を収録したセレクション第一弾。他に『見えないものの影』を収録。
著者等紹介
小松左京[コマツサキョウ]
1931年大阪生まれ。京都大学文学部卒業。星新一、筒井康隆とともに「御三家」と呼ばれる、日本を代表するSF作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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新天地
4
表題作はあとがきにもある通り『十五少年漂流記』を意識した作品であり、自分もなんだか懐かしい気持ちで読めた。続く「見えないものの影」は、作中では科学的な理屈や整合性が取れていて、子供たち同士のネットワークや一人ひとりの個性が面白かった。また、今の時代なら盗まれるのは時計ではなくスマホになったりするのだろうか。とも思った。良いジュブナイルだが小松さんにしては大人しめ。懐かしさを感じる一方でもっと奇想天外であっても良かったと思うのは年を取ったからだろうか?2020/05/16
あんこ
3
児童向のSF短編が2つ。2016/02/27
tako_machida
2
SF中編2作。児童向けの作品と知らずに読んで、若干面喰いましたが、少し物足りないものの、しっかりとしたSFで面白かったです。2017/04/10
疎水
2
この地球以外にも生命が潜んでいるかもしれない。そう考えるといつも不思議な気持ちになる。もしかしたら、とても頭のいい知的生命体で地球のことを観察してるかもしれない。そう考えると怖いな。けど、個人的には宇宙人はいて欲しい。笑この本を読んですごい想像力を掻き立てられました。少し終わりが呆気なかったかな。2013/03/01
ましゃ
1
初小松左京作品。ジュヴナイル物で読みやすく、どれも不思議な結末が待っています。巨匠のあとがきが身に沁みました。2017/03/22