内容説明
交わらない五線譜の下で、少女たちは交錯する。奏でられる音楽は、日々変化する、複雑な音色。正義感にあふれ、尊敬する幼なじみ。空気読めない、苦手な元クラスメイト。趣味も話もあう、中学でできた親友―わたしの音は、どんな音？大人気「英国妖異譚」シリーズの篠原美季が、少女たちを描く。
著者等紹介
香谷美季［カガヤミキ］
東京都生まれ、神奈川県在住。ＯＬ、フリーターを経て少女小説家に転身（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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nyanco
24
可愛いタイトルと愛らしい装丁に惹かれて借りたら私の苦手な分野で、なかなか物語に入って行けない。私は女の子同士のべったりした感じが苦手で「誰ともあまり深く付き合わない美優タイプ。正義感にあふれた和佳に憧れる気持ちも解るし、和佳だからこそ、ともえを助けてあげてと私も言ってしまったかもしれない。結果として和佳を追い詰めてしまった、切ないな～。和佳の代わりとして、美優は、ともえに接していこうとするラストシーン。青い空と入道雲…、無理やりに美しく終わらせてしまった感じがして少し違和感が残りました。続→2010/07/21
ばいきんまん
16
'14.8-3（126）絵本から少し進んでYA。登場人物の語彙が豊富で、美優の感性は豊かだなぁと思った。「何故そう感じるの？」と聞かれたときの答えが、この年齢にしては的確だなぁと。美優の和佳やともえに対する接し方は十分だと思ったのだけれど。人間関係って難しい。2014/08/09
うしこ＠灯れ松明の火（文庫フリークさんに賛同）
16
幼馴染の親友と別々の中学校に進学し、新しい人間関係にも馴染み始めたある日のこと。久しぶりに再会した元クラスメイトの男子からある噂を聞き・・。息苦しい話でした。刃物を首筋にあてられたようなヒヤリとした感じがしました。新しい友達との日常が楽しくて、離れてしまった親友をついおざなりにしてしまった主人公。でもそんな彼女を誰が責められるでしょうか。昔と比べて距離感ができてしまうのは仕方がないことだし、大切なのは今後も関係を続けていきたいかということ。人間関係を音符に例えたのは上手いなと思いました。★★★★2011/05/19
ダージリン
13
女の子達の複雑な友情を描いていて、主人公は真摯に向き合うことができたのだけれど・・・城野先輩と山科さんの存在が光っていますね！2011/12/26
アイボリー
9
タイトルや装丁と違い暗い印象もありますが、割と好みでした。物語を通し主人公が成長して最後には爽やかな風が流れます。女子の人間関係ってすごく難しいのですよね。でも、逃げずにきちんと友達を理解してあげられる人になりたいと思いました。2013/07/30
