内容説明
ベロニクは、見知らぬ土地で見つけた自分のサインに導かれるように「三十棺桶島」と呼ばれる島へたどり着く。恐ろしい陰謀に巻き込まれたベロニクを救い、島にあるという人間の生命を自由にあやつる「神の石」の謎をとくため、ルパンがスーパーマンのような活躍をみせる。
著者等紹介
ルブラン,モーリス[ルブラン,モーリス][Leblanc,Maurice]
1864年生まれ。フランスの小説家。雑誌社の依頼でアルセーヌ・ルパンを主人公とする短編「ルパン逮捕される」を発表して爆発的人気を博す。以後、『奇巌城』『8・1・3の謎』などの傑作を数多く残す。1941年没
南洋一郎[ミナミヨウイチロウ]
1893年生まれ。本名は池田宜政。野口英世等の伝記を池田宣政名義で、南洋一郎名義で『吼える密林』、『緑の無人島』などの冒険小説を執筆。戦後手がけた『怪盗ルパン全集』(ポプラ社刊)が圧倒的な人気を得た。1980年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とんこ
17
子供の頃強烈に印象に残ってた本を発見し、借りて読了。表紙が懐かしい!怪しいタイトルに、グイグイひきつける前半の展開。横溝正史的な島の惨劇。ドルイドだのドルメンだの神の石だのいう単語の引力もいい。ルパンは途中からしか出てこない。大人になって読むと全体に「そうはならんやろ」みたいなとこいっぱいあるんですが、それでも読み切らせる勢いと雰囲気がある。ルパンシリーズ未読が多いんで他のも読んでみたい。2023/07/16
ホームズ
12
新潮文庫版を読んだので読んでみました(笑)子供向けってことなんでやはり読みやすいですね(笑)物語も単純になっているのでこちらの方が冒険活劇のようで楽しめるかも(笑)2011/08/24
rigmarole
10
印象度B+。復刻版のこのシリーズを読むのも11作目になりますが、期待を裏切らない面白さと読み易さです。これは多分に南氏の文章力によるものでしょう。流れるようで、遅読の私も話の展開に引き込まれて、気付いたら何十頁も読み進めていました。折しも先日原作の翻訳が光文社から出たので、それと比較して、南氏の創作がどのくらいあるのかを確認したいところです。本作は特に不気味でスリルがあります。古代のケルト人の伝説に拠り所を求めるあたりの作者の想像力も素晴らしい。ただ、その意味では例えばヴェルヌの『地底旅行』の方が上か。2025/06/21
シン
2
小学生の頃に夢中で読んだシリーズ。これは妙に記憶に残っている。タイトルがすごかったからだろうか。2010/05/12
pyonko
2
ドン・ルイス・ブレンナ第二弾。島の名前と言い、地下牢といい少年心をくすぐる設定。突っ込みどころもあるけれど、最後美味しい所をしっかり持っていくルパンがカッコいい。2014/08/15