出版社内容情報
明治維新の変革を目指し、地方・地域を背景に活動した、いわゆる草莽の志士たち。諸抗争の過程で敗北し、排除され、抑圧された在野の志士に焦点を当て、彼らが何を考え、何を契機に決起し、どのような運命をたどったのかなどを明らかにする。新政権の樹立をなしとげた一握りの勝者からだけでは描ききれない、戊辰戦争のもう一つの側面に迫る。
内容説明
明治維新の変革を目指して、地方・地域を背景に活動した草莽の志士たち。彼らは何を考え、何を契機に決起したのか。新政権樹立をなしとげた一握りの勝者からだけでは描ききれない、戊辰戦争のもう一つの側面に迫る。
目次
1 明治維新の志士(幕末志士の二類型;草莽の志士の運動の諸段階)
2 戊辰前夜の草莽の志士とその隊(西国における王政復古後の草莽の志士とその隊;東国における王政復古後の草莽の志士とその隊)
3 鳥羽伏見戦争直後の総督府と草莽諸隊(山陰道における草莽諸隊―西園寺公望と草莽の志士;畿内における草莽諸隊―岩倉具視らと草莽の志士)
4 戊辰戦争期の総督府と草莽諸隊(官軍先鋒赤報隊の結成と四日市処刑事件;東山道鎮撫総督府と赤報隊一番隊)
5 草莽の志士・草莽諸隊切り捨ての時代へ(岩倉具視と官軍体制の確立;その後の草莽の志士)
著者等紹介
〓木俊輔[タカギシュンスケ]
1939年長野県に生まれる。1962年東京教育大学文学部史学科卒業。1970年東京教育大学大学院博士課程単位取得退学。1976年文学博士(東京教育大学)。現在、国文学研究資料館名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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