内容説明
貧しい老教授が娘の誕生祝いのために、古道具屋で手に入れた机。しかし百万フランの当選くじをひき出しに入れたまま、何者かに盗まれてしまう。そして連続する、青色ダイヤの盗難と老将軍殺人事件。奇怪な謎をめぐり、名探偵ホームズと怪盗ルパンが推理合戦の火花を散らす。
著者等紹介
ルブラン,モーリス[ルブラン,モーリス][Leblanc,Maurice]
1864年生まれ。フランスの小説家。雑誌社の依頼でアルセーヌ・ルパンを主人公とする短編「ルパン逮捕される」を発表して爆発的人気を博す。以後、『奇巌城』『8・1・3の謎』などの傑作を数多く残す。1941年没
南洋一郎[ミナミヨウイチロウ]
1893年生まれ。本名は池田宜政。野口英世等の伝記を池田宣政名義で、南洋一郎名義で『吼える密林』、『緑の無人島』などの冒険小説を執筆。戦後手がけた『怪盗ルパン全集』(ポプラ社刊)が圧倒的な人気を得た。1980年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホームズ
23
大人向けの物語ではシャーロック・ホームズの扱いが酷かったけど子供向けの方はだいぶマシになった感じ。ルパンとホームズの対決はいい感じなんですけどね~(笑)2012/08/27
那由多
15
名前は違えど、明らかにシャーロック・ホームズであろう名探偵を小者扱い。ルパンが主役だからしょうがないし当たり前なんだけど、勝手に出演させといて配慮に欠けてるのが気になる。探偵役は、オリジナルキャラにして欲しかったわ。ルパンの粋なカッコ良さは相変わらずです。
rigmarole
9
印象度B+。相変わらず話の展開が速く、奇想天外で面白いです。具体的に書くとネタバレになるので書けませんが。ホームズとの勝負も最終的には丁度いい所に落ち着いていますが、これもネタバレなので秘密。ユダヤの古ランプ事件は予想外のとんでもない結末が待っていました。そして、それに続く、なんとも美しいエピローグ。具体的なことを何も書いていないので、読みたくなってきたでしょ?(笑) そして、これも相変わらずの、紙芝居のような古風な表現も実に味わいがあります。「世紀の大捕物だ」「シシとヒョウのにらみあいだ」、ねっ。2024/10/30
コダマ@ようやっとる!
7
男たちの友情物語。ルパンはもっと孤高の存在なのかと思ったが結構やくざ屋さん寄りだったので驚いた。それとけっこ~ウザい。ホームズの方が変態っぽい。悪い意味じゃなくて人間っぽいという意味で。ルパンの収穫は机だけな気がするが、アジトが十何件暴かれたことを考えると割に合ってないな~。2014/12/30
min2
3
名探偵とルパンが、名誉と命を賭けて勝負します!! 他の作家さんのキャラクターを持ってきてもよかったのかなぁ?と幼心に心配したのを思い出しました。今もその心配は払拭されず。ホームズも好きなんだけどルパンがもっと好きなので比べてしまうと…なのですが、この本に出てくるホームズは人間らしくてかなり好きです。2014/11/01
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- 和書
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