内容説明
自然の宝庫、マダガスカルの原生林はあと10年で消えてしまう。豊かな森がなくなると、動物も植物も、そして人間すら、生きていくことはできない。
著者等紹介
藤原幸一[フジワラコウイチ]
写真家/環境フォトジャーナリスト。ネイチャーズ・プラネット代表。ガラパゴス自然保護基金代表。秋田県生まれ。日本とオーストラリアの大学で生物学を学び、その後、野生生物の生きざまや環境破壊に視点をおいた写真家として南極、北極、アフリカ、熱帯アジア、オセアニア、南米などで取材を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
20
自然の宝庫と言われる楽園にも、生活があり開発があり、地球が抱えている環境問題がありました。貴重な場所でありながら、身近に抱えている環境問題が、同じように覆い被さっていることを痛感します。2022/09/16
MOKIZAN
20
カメレオンやキツネザルをはじめ、多様な動物(昆虫を含む)、植物の宝庫とされるマダガスカル島。緑の切れ間ない大自然をイメージさせるが、現実は無秩序、無計画な開墾により森林面積率は10%以下。早晩この島の自然映像は、いいとことCG繋ぎ合わせたこじつけ映像ばかりになるのでしょうか。2017/07/19
♪
3
美しい写真(とカメレオン)を見たいがために借りたのだけれど、自然破壊について学ぶことになった。美しい空と相反して焼かれた森。残されたバオバブの木が泣いているように見えた。2011/01/16
嘉江☆海★山♫
1
生き物たちの宝庫であるマダガスカルは特異な生態系を育んできた。人口爆発や貧困によって森林を伐採し、森を焼き、森が消えてゆくことによる生態系の破壊。すべての生き物は地球に生まれた多様な生態系の中で、つながりをもちながら生きている。つながりをもたなくして生きている生き物は存在しない。バオバブの木や、シファカ親子の瞳が、胸に突き刺さるような…美しい写真と文がとても響いた。2013/10/29