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ばら色タイムカプセル

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591118115
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

13歳の家出少女・奏が流れ着いた場所は、海が見える町にたたずむ、不思議な老人ホーム『ラヴィアンローズ』だった。咲き誇る薔薇が自慢のこの施設で、年齢を詐称して働きはじめた奏は、薔薇園に隠されたある噂を知ることに…。40年以上の時を超えてその秘密が明かされるとき、止まっていた、みんなの時間がふたたび動き出す。

著者等紹介

大沼紀子[オオヌマノリコ]
1975年、岐阜県生まれ。脚本家として活躍する傍ら、2005年に「ゆくとしくるとし」で第9回坊ちゃん文学賞大賞を受賞し小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

126
13歳の家出少女の成長物語。老人ホームのキャラがイイ感じ。2016/03/23

ひめありす@灯れ松明の火

68
薔薇は不思議な花。適当に放って置いてもそれなりに見事に花を咲かせる。丁寧に手をかければ、それだけ美しい花を咲かせる。手をかけ愛情を込め、美しく咲き誇る姿は正しく乙女のプロの花。その薔薇の下には秘密が眠っている。under the roseは恋人の事。乙女の秘密と呼ぶにはあまりに刑事的で不審な事件、十三歳の乙女見習い奏は先輩乙女(老女達)に助けられながら知る、秘密を抱えて生きる決意。それでもラヴィアンローズ・la vian rose・バラ色の人生。そう言い切って生きるのなら、そんな人生も案外悪くはないかもね2012/12/31

ねむねむあくび♪

58
プロの乙女、最強~♪(笑)(  ̄▽ ̄)歌舞伎よりも、氷川きよしが似合うんだけど(笑)大阪オカン並みのハイパワーだねっ!(ノ´∀`*)重いテーマなのに、プロの乙女たちが登場すると、ぱーっと明るくなるね♪何だか某湾岸署の署長たちみたい(^◇^)本筋も、粋な登紀子さん(イメージは加藤登紀子さん)、グルメの長子さん、薔薇を愛する遥さんと役者揃い♪大沼紀子さんは個性豊かなキャラ作りがとても上手で読ませるねー。重いテーマも程よくまとめて、良かったです。2014/03/21

ゆみねこ

54
美しく咲き誇るバラ園のある老人ホーム「ラヴィアンローズ」で、アルバイトとして住む込むことになった、13歳の奏。バラ園にまつわる不穏なうわさの実態は?老いてゆくことの切なさや楽しさ、この施設の入所者の個性豊かなおばあちゃんたちが魅力的。奏の未来が明るいものになりそうなラストで読み心地は良かった。大沼さん、訳ありの家族や子供を描くのが上手いなあと思った。2013/05/20

ゆきちん

50
13歳の奏は両親が離婚していてうまく両方を騙して家出した。頭はストレスで真っ白の白髪頭だ。たどり着いたのは海辺の老人ホーム「ラヴィアンローズ」女性専用で皆生き生きしている。年齢を20歳と偽って働き始めたが、毎日充実している。初めての友達もできた。ある日ばら園の秘密を聞いて、探る事に…ほんわかストーリーかと思いきや、さすがに「まよパン」の作家さんだけあってすんなりとはいかず、深い所を突いてくるようなお話でした。奏の成長物語かな。でも読後感は爽やか。2017/04/16

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