内容説明
みほは駅前のおしゃれな美容室へいきたいのですが、お母さんがゆるしてくれません。そんなある夜、いきつけの美容室のかいねこのモモがみほにおねがいにやってきました…。ねこのモモとみほちゃんの、心にしみいる感動の物語。
著者等紹介
なりゆきわかこ[ナリユキワカコ]
東京都出身。慶應義塾大学文学部卒業。在学中、マンガ研究会に所属。1985年芳文社より、漫画「ぼくんちのアイドルひろみちゃん」でデビュー。近年は童話作家として活躍している
トビイルツ[トビイルツ]
大分県出身。立教大学経済学部卒業。1995年から約3年半の間、ベルギーのアントワープで暮らし、アントワープの王立美術アカデミーで銅版画などの技術を学ぶ。帰国後はイラストレーター、エッセイスト、取材ライターとして幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
57
素敵な物語だけれど、ちょっと切ない。75歳のみつこさんが営む「みつこ美容室」。一緒に暮らしている猫のモモも20歳のおばあちゃん猫。小学生のみほは、幼いころからここで髪を切っていたが、最近は、古びたこの美容室がちょっと苦手。別の新しい美容室に行ってしまう。だが、ある日、猫のモモがみほの部屋を訪れ、あるお願いをする……。主人公はみほで、彼女の成長物語なのだが、どうしてもおばあさんのみつこさんとモモに感情移入してしまう。挿絵のモモの、儚い雰囲気が切ない…。優しいラストが素敵だった。2023/03/13
ぶんこ
45
75歳のみつこさんと20歳の猫のモモがやっている美容室。小学生のみほさんは毎月カットに行ってましたが、お母さんが通う駅前のオシャレな美容室に行きたい。みつこさんのお店は汚いから。。こなくなったみほさんの元へモモがやってきました。みつこさんもモモも待っていると。汚いからイヤと言われ、モモが実に健気な行動にでます。我が家の猫の名もモモで20歳。最近認知症ぽい。それだけに涙がとまりませんでした。みほさんのご両親も優しい。街の人も。みつこさんもモモも優しい。2023/03/23
chiaki
36
カットは『みつこ美容室』が行きつけだけど、本当はおしゃれな美容院に行きたいみほ。予感を嗅ぎ付けて、みつこ美容室の猫モモがみほの所に夜な夜なやって来ては来店を懇願。その訳は…!?あぁ…健気にお掃除をするモモの姿、すり傷だらけのぷにぷにの肉球、汚れた真っ白な体を思うと胸がじーんとします。こんな素敵な出逢いと体験をしたみほなら、きっと霞まずに夢を持ち続けてくれるだろうな。最後は思わず涙ぐんでしまう。ちょうどクリスマスなので、冬休みの読書に低~中学年さんにおすすめしたい。2020/12/12
湘子
24
丁寧な言葉遣いのみつこ美容室の看板ネコ「モモ」と、小学3年生のおしゃれに目覚め始めた女の子とのファンタジックな物語。肉球を痛めながら窓を磨くモモが健気で泣けてくる。ああこれが武田美穂さんの挿し絵だったらな〜。「かわいいこねこ〜」は武田さんの描くネコがほんとにかわいくて、お話も挿し絵も完璧でボロ泣きだったのですが、これは挿し絵が私の好みでなかったのが残念。2015/01/10
mntmt
17
目頭が熱くなったよ。モモちゃん...! ネコ好きは読まないで....2020/04/23
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- 和書
- 戦国武将知れば知るほど