内容説明
本屋さんの棚には、私たちの未来がつまっている―。カリスマ書店員が、若い書店員たちの奮闘を綴ったエッセイ集。出版業界の現状、書店の事件簿、新規店舗の開店までの道のりなど、書店員ならではの視点で描かれた、リアルなエピソードが満載。
目次
第1章 リアル書店で働いています
第2章 本屋さんの事件簿
第3章 開店準備は大変です―新宿店オープン
第4章 書店員になった理由
著者等紹介
田口久美子[タグチクミコ]
1947年東京生まれ。東京外国語大学卒業。1971年にキディランド入社、73年書籍部門・八重洲店に配属、書店員としてのキャリアをスタート。76年に西武百貨店書籍販売部門(のちリブロ)入社、池袋店店長を経て、97年にジュンク堂に移る。現在は池袋本店副店長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミナコ@灯れ松明の火
29
近所の書店は雑誌とコミックしか置いていません。最寄の図書館では直木賞作家の「角田光代」が「つのだ」として棚に置かれています。そんな現状に眉間にしわが寄りっ放しでしたが「知の現場の水準を維持するのは読者とお客さん」という記述にはっとした。ところどころでご自分の価値観と違うものを否定するような感じを受けてしまったり、内輪ネタすぎて?となる場面もありましたが、知の水準を維持しようと奮闘するプロの姿を堪能できました。5年後、日本人はどこでどんな本を買っているのだろう・・。2011/07/27
coco夏ko10角
25
書店風雲録が良かったのでこれも読んでみたけど、愚痴や悪口が多くてなんだかどんより。自分も書店で働いたことがあるので分かる部分もあるけれど…。書店・出版業界の仕組みを知らないお客さんが大半なんだしこんな書き方しなくても…と何度か。2015/02/10
国士舘大学そっくりおじさん・寺
22
子供の頃、本屋になりたかった。あわよくば今でもなりたい。読んでいると羨ましくなる事しきりだった。しかしこれからの書店の未来を色々考えさせられた。やはり現場で見て選んで買うリアル書店は不滅だろうが、小さな書店はこれからも減る一方だろう。でも好きな事に携わって生きる事は素晴らしい。若い人には好きな事にタッチした仕事に就いて欲しいと切に願う。斎藤美奈子の解説もよかった。この人の前作『書店風雲録』も読みたい。2012/02/19
りょう
17
時系列的には書店風雲録の後、著者がジュンク堂に移ってからの話。棚作り二関する話や、在庫を確保することの難しさ、アマゾンの話、変なお客さんの話などとても面白く読み進めることができました。本屋業を志し、入社してくる新入社員の話もおもしろかったな。書店でバイトしつつも、出版業界・書店業界とは全く異なる世界に就職する自分としては、大変そうだけど楽しそうだなぁと思いました。あと、買うなら折角だしジュンク堂で買ってカバーを付けてもらおうと池袋に行ったら、著者のかたがいらっしゃって、サインをしていただきましたw2012/10/23
スプリント
15
書店の裏側や出版業界のこぼれ話が書かれているのですが、思いつくままに書いているとしか思えないほど脱線が多く読みづらいです。普段、本を読まない人なのだろうかと疑いたくなるほどです。内容が面白いだけにもったいなく感じました。2015/02/22