内容説明
オペラ座劇場のステージで、大勢の観客を前に誘拐事件が起きた。美少女歌手のレジイヌが、ダイヤをちりばめた衣装を身につけたままさらわれたのだ。彼女が連れ込まれた場所は、すばらしく豪華な大屋敷。誘拐犯の家とは思えないこの古い屋敷には、ある秘密があった。
著者等紹介
ルブラン,モーリス[ルブラン,モーリス][Leblanc,Maurice]
1864年生まれ。フランスの小説家。雑誌社の依頼でアルセーヌ・ルパンを主人公とする短編「ルパン逮捕される」を発表して爆発的人気を博す。以後、『奇巌城』『8・1・3の謎』などの傑作を数多く残す。1941年没
南洋一郎[ミナミヨウイチロウ]
1893年生まれ。本名は池田宜政。野口英世等の伝記を池田宣政名義で、南洋一郎名義で『吼える密林』、『緑の無人島』などの冒険小説を執筆。戦後手がけた『怪盗ルパン全集』(ポプラ社刊)が圧倒的な人気を得た。1980年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホームズ
17
ハラハラドキドキの展開で楽しめました(笑)怪しげな登場人物たちや次々と起こる事件の展開が良かったな~(笑)トリックがかなり大がかりで面白かったし(笑)メラマール家の秘密とかかなり強引なかんじもあったけど(笑)子供向けの作品で読みやすかったし(笑)2012/08/28
rigmarole
10
印象度A-。またもや痛快な物語を読ませていただきました。原作の巧さか、訳の巧さか、途中からはとにかく次の展開が気になって、読み進める手を止めさせませんでした。本作では、ルパンの名がようやく後半になって出て来て、最後の最後まで誰がルパンなのか分からないので、自然結末を急いでしまうのです。子供向けの本なので、急いでもちゃんと読んでいけます。そして、今の私の批判的精神は子供の頃ルパンシリーズを読んで育まれた部分が大きいのではとさえ思われてきました。ならば、推理小説を読むのはいい思考訓練になると言えるでしょう。2024/05/04
min2
2
30年くらい前に読んだ本の再読。トリックの大がかりさに驚いた記憶はそのまま。ルパンシリーズの中で、私の中では1、2を争うかな?2014/08/17
Y Hoshi
2
焦らすように主役が小出しに語る内容を、脇役たちが突っ込むことなく行儀よく聞いている。そのスタイルといい、使われる言葉の語彙といい、クラシック!江戸川乱歩なども読みたくなる小説。 解説の貴志祐介さんの文もよかったです。2012/05/21
カコ*
2
一気読み!面白かったー^^もう何度も読んでいるので話の展開とか分かっているんだけど、やっぱり、どきどきハラハラする。そして、大掛かりなトリックの使い方が奇想天外だなーって思った。2011/10/13