ファミリーツリー

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  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591112496
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

だって、僕たちはつながってる。厳しくも美しい自然に囲まれた場所で、少年はかけがえのないものを知る。命のきらめきを描き出す、渾身の一作。新しい小川糸がここに。

著者等紹介

小川糸[オガワイト]
1973年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mariya926

155
この本は読みたかったにも関わらずに、前回は返却日までに読めずに返却し、今回は早い段階で読み始めたのに教会に置き忘れてきてなかなか読めませんでした。海を忘れられずに大学にも行かずにダラダラしているリュウに対して、菊さんに今まで教えて貰ったものがあるのに!!という気持ちになってしまいました。お父さん止めただけなのに不遇でした。アダムとエバから始まってのファミリーツリーは名言ですね!!小川糸さんの作品は感性をそのまま読み込むことができずに、私の感性がズレているのか、親目線で読んでしまいます。2020/11/02

七色一味

100
読破。 男って、女から見ると年上でも幼く見えるんだろうな。しかも、小学校、中学校、高校そして大学──。男にとっては最もみっともなくて、恥ずかしい姿をさらす年代。そんな姿を見てるから同年代の女は、より大人になっていくのかな。男って、いつまでたっても幼くて、大人になりきれない。リョウとリリーの関係もきっとそうなのかな、と。だからリョウはいつまでたっても頼りなく、リリーはひたすら強い。でも、そんな男が、大人に生まれ変わる劇的な瞬間。それが、この作品のラストなんだな、と。(続く)2012/04/26

ふじさん

88
厳しくも美しい自然に囲まれた穂高(安曇野)で育ったリュウとリリーの二人の命のきらめきを描き出した渾身の青春小説。幼い日に二人の愛した愛犬海が火事で亡くなり、その死に囚われ次の一歩が踏み出せないリュウ、そんな時彼を支え育ててくれたのが菊さん。彼女の生き方や考え方がその後の人生に大きな影響を与えることになる。二人の人生は交差し絡み合いながらも、最後は菊さんの思いが分かり強い絆を取り戻すことにつながる。 2021/03/01

mura_海竜

87
小川さん2作品目。図書館本。舞台は信州穂高。自然いっぱいのところ、いいなあ。リュウのひいばあさん、菊さんが後半に重要な役割に。菊さんが亡くなって菊さんがやっていたようにできるだけ忠実に迎え盆と送り盆を。家族は色々な意味でつながっている、無形なものを引き継いでいる。「食堂かたつむり」とは違った印象。だけど‥この本もメッセージはしっかり心に伝わってきた。「命日は天国の誕生日」「自分の方が草や虫より偉いと思うな」。西国分寺が出てくる。花さんありがとう。やっと読めました。2012/10/23

佳蓮☆道央民

85
★★★★★久しぶりの小川糸さんの作品だった。めちゃくちゃ良かった。面白かった。流星とリリーの仲の良さに読んでて、笑えたし、ドキドキさせて貰いました。ハッピーエンドに終わって本当に安心した。この作品読んでて2回は泣いた。ファミリーツリーってこう言う事だったんだな。穂高って言う田舎にとても行きたくなったし、沖縄にも行きたくなった。自然描写が上手すぎて、色々な所に行きたくなりました。これはオススメします。流星が精神的に弱いのにも共感できたし、自分に重ねて読んだからか、断念しようと思ったけど、読んじゃって、流星と2016/05/06

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