ダイナー

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  • サイズ B6判/ページ数 473p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591112014
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に、カナコは生き延びることができるのか?暗躍する組織の抗争、命がけの恋―。人の「狂気」「恐怖」を描いて当代随一の平山夢明が放つ、長編ノワール小説。

著者等紹介

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年、神奈川県川崎市生まれ。自動販売機の営業、コンビニ店長、週刊誌のライター、映画・ビデオの企画・製作と様々な職歴を経て作家となる。1994年にノンフィクション『異常快楽殺人』を発表、注目を集め、1996年に『SINKER―沈むもの』で小説家としてもデビュー。2006年には短篇「独白するユニバーサル横メルカトル」で日本推理作家協会賞を受賞。2007年、同タイトルを冠した短編集が「このミステリーがすごい!」第1位に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

455
【読メ・グロ部】TLをながらく賑わしていたこちら、映画館で鑑賞したのち、運良く原作を手に入れることができた。これは(これも)絶対、原作を先に行くべき作品。グロだけが先歩きしている印象だったが、各登場人物(菊千代でさえ)のキャラが立ち、ちゃんとストーリーもあった。お料理描写なども、映像よりもよほど美味しそうであった(笑)自慢のバーガー、大口開けて食べてみたい。2019/07/26

drago @弘前城ソメイヨシノ満開中。

175
殺し屋だけが利用できる「ダイナー」。ワイルドな料理人・ボンベロ。彼に拾われ、ウエイトレスとして働くオオバカナコ。 ◆自分の想像力を凌駕する世界観がとても新鮮。 強烈なヴァイオレンスとスリルも心地いい。 ◆そして何より、肉厚でジューシーな高級ハンバーガーが食いたくなる! ◆頁をめくる手が止まらないとは、まさにこの本のこと。 ◆日本冒険小説協会大賞。 ◆私の読書観を根底から覆してくれた、極上エンタテイメント。個人的、殿堂入り。 ☆☆☆☆☆2010/11/05

海猫

151
グロと美食の不思議な饗宴。殺し屋たちの言動や背負うトラウマはどきついのになぜか読んでいて癒されるのはなぜだろう。2011/02/08

文庫フリーク@灯れ松明の火

147
短時間・高報酬に釣られ闇サイトの仕事に手を出すオオバカナコ(大馬鹿な子)失敗し、組織に捕まり拷問の末、文字通りシャベルで墓穴を掘らされるカナコ。穴に落とされ、生きながら埋められるカナコを、オークションで入手したのは会員制のダイナー「キャンティーン」店長のボンベロ。ダイナー=アメリカ式定食屋。キャンティーンはハンバーガー主体。但し食事に来店する会員は全て殺し屋。殺しの腕は一流。精神の病み方は超一流。幼児殺しなど汚れ仕事をこなす殺人者‐組織でも蔑視される異端者の集まるヘルズ・キッチン。これはダイナーを舞台に→2013/05/04

pino

117
のっけからエグイ。絶叫マシーンに放り込まれ、バンジーもやらされ、すぐにウォッカをラッパ飲み、へたり込むと、頭に銃を突きつけられ「もう一度、やれ」と指示される毎日が続く地獄×一万回の話だ。ダイナーのマスターの腕はたしか。訳ありの客たちは最高のごちそうに舌鼓をうつ。最低の味でも礼を言う。それがマスターの最高の優しさだと知っている。その側で一個の人間がピースになっていく日常。グロさより、デフォルメされた客たちが、絞り出す生い立ちが胸に刺さった。カナコの逞しさと、菊千代に救われた思い。中弛みすることなく楽しめた。2012/09/14

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