内容説明
まやは、パパとママが離婚してからママのお母さん、華花さんと三人で暮らしています。ある日、華花さんがひとりであたらしい家にひっこしました。でも、まやが、華花さんの家をたずねたら…。そして、また、華花さんはさいごのおひっこしをするのです。
著者等紹介
田中良子[タナカリョウコ]
福岡県に生まれる。日本児童文学者協会会員。ふろむ同人。日本公文教育研究会指導者。「お日様の子ども」で家の光童話賞優秀賞
三村久美子[ミムラクミコ]
東京都に生まれる。児童書の世界で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小夜風
25
【小学校】まやのおばあちゃんの華花さんはホスピスへ引っ越しします。ホスピスは自分を見つめるところ、心の病院…。多分凄く若いおばあちゃんなのかなって思います。華花さんは凛としていて格好いいところもあるけど、ヒステリックに怒鳴るところもあり、児童書ながらきれい事だけで終わらずに読み応えがありました。まやちゃんが華花さんにお願いされてもピアノを弾かないで後悔するところなんかも、自分もそんなことがあったような気がして切なくなりました。切ないけど…良いお話でした。2015/03/11
こまっちゃん
3
華花さんの、人生最後のお引越し。それはホスピスへ入ることでした。小学生の目で見つめる、祖母の生き方。この本を読む子供達が、自分の祖母の姿と重ねる為にも、華花さんの挿絵は要らなかった気がします。2015/04/14
けいねこ
0
最後のときをホスピスで過ごすことを選んだおばあちゃんの生き方に寄り添うように、10歳の女の子が出会い、立ち向かわなければならない様々な壁を描き出しています。 巧みに組み上げられた物語なのですが、初めのほうで、さっきまで湯気が出ていたワイン煮を冷蔵庫に入れるシーンがあって、そのことに引っかかってしまい、物語の世界に入りきれませんでした。残念。2010/05/02
芦屋和音
0
新・童話の海 第一回公募入選作。「ホスピスは自分を見つめるところだよ」、「さいごのおひっこし」2012/11/13