ポプラ文庫
星新一時代小説集〈天の巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591111055
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

わたしは彼らと違うのだ。いかにむなしくても、それはどうしようもないことだ―。殿さまには殿さまの悩みがあって、些細な物事にも思いを馳せる(『殿さまの日』)。“ショートショートの神様”が、斬新な切り口によって描き出す傑作時代小説集第一弾。

著者等紹介

星新一[ホシシンイチ]
1926年東京生まれ。東京大学農学部卒業。68年『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞受賞。ショートショートの第一人者として1001本を超える作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

51
もうすでに「殿様の日」と「城のなかの人」で読んでいて再読です。短篇というよりの中編があったりで楽しめます。時代小説ということでちょっとショートショートとは異なりますが、エンターテイメントとしてはいいのではないでしょうか?松本大洋さんのカバーや挿絵もあっている気がします。2015/01/09

アルピニア

41
星氏が時代物を書いていたと知り、手に取る。現代ものに比べると話のテンポがゆっくりで、落ちもゆるめという印象。星氏にかかるとお殿様も武士も形無し( ´艸`)星氏ならではのシニカルな描写を楽しむことができた。2024/04/30

森の三時

37
体調がいまいちなので短編を読もうとたまたま手に取った、星新一さんの中ではあまりに馴染みのない時代小説六編。江戸の武士たち、どれも労多くしてトホホな結末なところは星新一さんですね。あれやこれやと考えを巡らせ、やがて疑心暗鬼になり、議論をすればするほど真実から遠ざかっていったり、小悪事の積み重ねがだんだん麻痺してとんでもないことになったり、希望的観測を積み重ねて当てが外れてしまったり、事態を打開するつもりが見込み違いにより余計に悪化したり…。トホホ。2020/10/24

28
図書館でたまたま見つけた1冊。未来の話が多いイメージの星新一さんが時代小説を書いているとは!文体は星さんそのもので、皮肉な結末も星さんそのもの。今まで読んできた星さんとはまた違った一面を垣間見れたような気がして面白かった。続きも読もう~♪2015/05/04

ともこ

23
若い頃から好きだった星新一さん。時代ものを書いていることに驚き、さっそくシリーズ3冊を取り寄せた。これまで読んできた時代ものとは異なる簡潔な文体、結末にも星新一さんらしさを感じた。家臣の気持ちを思い計る殿様が愉快で微笑ましい。「人の巻」「地の巻」も楽しみだ。2024/11/01

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