内容説明
『礼記』って、おもしろいぞ。だれも教えてくれない礼のルーツがここにある。古典なのにすらすら読める、古典なのに声に出して読みやすい。10代のための新シリーズ。
目次
1章 礼ってどんなもの?(礼は回れるを釈て、美質を増す。―礼器篇;山に居て魚鼈を以て礼と為し、沢に居て鹿豕を以て礼と為すは、之を礼を知らざるものと謂う。―礼器篇;嘉肴有りと雖も、食わざれば其の旨きを知らざるなり。至道有りと雖も、学ばざれば其の善きを知らざるなり。―学記篇 ほか)
2章 思いやりの心ってどんなもの?(出ずるに必ず告げ、反れば必ず面す。―曲礼篇;妄に人を説ばしめず、辞費せず。―曲礼篇;身を修め言を践む、之を善行と謂う。―曲礼篇 ほか)
3章 礼は人のためのもの(先生に侍坐するときは、先生問えば、終りて則ち對う。―曲礼篇;父召すときは諾すること無かれ。先生召すときは諾すること無かれ。―曲礼篇 ほか)
著者等紹介
井出元[イデハジメ]
1947年静岡県生まれ。東北大学大学院修士課程修了、中国哲学専攻。現在、麗澤大学教授。廣池千九郎記念館副館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佳音
54
これは使える!このシリーズの論語予約待ちの合間の一冊だったが予想以上。。礼儀や目上の人に対する姿勢など道徳で使えるかもねむ。私は、企業セミナーで活用します。2015/08/31
にいたけ
31
読書会の予習で読んでみる。字が大きく(8mm位)読みやすい。好ましい関わり「和」をなすための「道」、その具体的な方法としての「礼」。それが書かれているのが「礼記」である。簡単に「礼」についてのエッセンスを学ぶことが出来、お勧め☺️極めて当たり前の事が書かれているが、わかっていても実践が難しいということなのだろう。2024/05/05
翔
9
よく行くスタバの店員さんに礼記を勧められ、図書館で新釈漢文体系の本とともに借りたもの。10代向けというのもあり、いくつかピックアップしたうえで分かりやすく口語訳されていて、そのくらいの年代が読むにはちょうど良いものに仕上がっている。新釈漢文体系の上巻を読了済みだが、内容に現代日本では実用的でないものもあったりはするので、全部読む必要はあまり無いというのが実状というのが大きい。2022/08/12
エビアン子
2
当たり前のことだけれど、実際に文字にして読むとより大切さが分かる。たまに読み返して自分自身を見直そう。2020/07/21
6 - hey
2
二千年前から同じような礼儀作法が生きているんだなと驚き。子供に読み聞かせたい本。2012/10/12