内容説明
幸福感や虚無感はどこから生まれるのか―。心理学の視点から現代人の時間感覚を鮮明に描き出し、希望にみちた人生観を提示する驚きの本。
目次
第１部 なぜ人によって時間の感じ方が違うのか？（時間とは何か？；時間のとらえ方で人生が変わる；過去―変化する記憶；現在―すべては一瞬で過ぎ去る；未来―活力の源；超越未来―死後の新たな時間）
第２部 あなたの時間を再構築する（身体と健康；人生の選択とお金；愛と幸福；ビジネスと政治；理想の時間志向を発達させよう）
著者等紹介
ジンバルド，フィリップ［ジンバルド，フィリップ］［Ｚｉｍｂａｒｄｏ，Ｐｈｉｌｉｐ］
スタンフォード大学名誉教授。元全米心理学会会長、現在はスタンフォード大学でテロリズムに関する研究センターの長を務める。またアメリカＰＢＳ（公共放送サービス）が放映し、賞も受賞したシリーズ番組“Ｄｉｓｃｏｖｅｒｉｎｇ Ｐｓｙｃｈｏｌｏｇｙ”（心理学発見）の監修に関わり、ナレーターも務めた
ボイド，ジョン［ボイド，ジョン］［Ｂｏｙｄ，Ｊｏｈｎ］
１９９９年、スタンフォード大学で心理学の博士号を取得。同大学でフィリップ・ジンバルドの時間志向に関する研究に深く関わり、“ジンバルドの時間志向テスト”の開発に協力。超越未来型時間志向を定義した。最近では、時間を通じた思考と感情の相互作用の研究に力を注いでいる
栗木さつき［クリキサツキ］
翻訳家。慶應義塾大学経済学部卒（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ののまる
11
自分の「時間志向」に、適度な未来志向と現在快楽志向に、過去肯定をたっぷりと混ぜる。いかにうまく時間を作るかというスキルではなく、時間の過ごし方は、＝その人の生き方であり人生そのものであるから、今この瞬間からあなたは残りの人生をどう過ごしますか？という根本的なことについて考える本です。2016/02/04
つっきー
4
なんか最近時間を無駄遣いしてるな……と反省してTLでおすすめされてたのを思い出して読んでみました。自分のためにもよかったけど家族のためにも読んでよかったと思う。（ライフハック系の本かと思ってたら全然違った）自分はもともと過去肯定の強いタイプっぽいけど、子どもにも過去に対してポジティブな捉え方をしてほしいので家族の伝統を築いていきたいし、昔の出来事に対する愚痴に対してただ同調するんじゃない対応の仕方を身に着けたい🤔2022/08/05
joyjoy
4
中学校図書館。時間志向のバランスが大切。自分は過去否定、過去肯定の傾向が同じくらい強かった。感謝リストの作成は心にも身体にもよい！「よく生きる人生は、死という宿命に対する最高の解毒剤だ。もっと活動的になり、受け身で心配ばかりするのはやめよう。いまという瞬間に魔法を見いだし、誰かを微笑ませることによろこびを感じよう。恋人たちの吐息に耳をすまし、子どもの生き生きとした目をのぞき込み、特別な気分にひたろう。そしてなにより、進化をとげてきたはかりしれない時の流れの摩訶不思議をあがめ、唯一無二の経験を賞賛しよう。」2020/10/28
ジャケット君
3
啓発書っぽい題名だがそこを堪えてジンバルドー氏の著作を読む。心理学から出発した診断分類テストを適用し、過去・現在・未来から二つずつ分類する【時間志向テスト】を作成する。MBTIテストは学術的な診断としてお下劣なものという認識があるため、正直この人工枠組みには懐疑がある。診断した結果は過去否定型だった。しかし現在快楽型、現在宿命型でもあるという部分要素は含まれている。人は環境や経験によってこの志向は変わると注意しているのでMBTIよりはマシなのかも。過去否定型は長所が一つもない。過去肯定型の詳細は少ない。2025/02/28
ゆき
2
時間の捉え方のクセがあるんだというのを一冊に纏めた本。テロをする人の時間概念を捉えたところがおもしろかった。過去・現在・未来のどの志向もほどよく取り入れることの重要性を説いた本2010/11/17
