出版社内容情報
大ベストセラー「少年探偵」シリーズが、懐かしい装丁をそのままに、文庫化! 怪人二十面相と名探偵明智小五郎、初めての対決。【解説/平井憲太郎】
内容説明
十年以上を経て突然帰郷した羽柴家の長男、壮一。折しも羽柴家には、ちまたで噂の盗賊「怪人二十面相」からロマノフ王家に伝わる宝石を狙った予告状が届いていた。変幻自在の愉快犯・怪人二十面相と名探偵明智小五郎、記念すべき初対決の幕が開く。
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894年生まれ。本名は平井太郎。1923年『二銭銅貨』でデビュー。探偵小説の第一人者として『屋根裏の散歩者』『陰獣』『蜘蛛男』などの代表作を次々と発表。1936年、初の少年向け読み物『怪人二十面相』が評判を呼び、明智小五郎と少年探偵団が活躍する「少年探偵」シリーズとして現在も読み継がれている。1965年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
197
★★★★★ 【子供目線レビュー】 シリーズの一作目がこちら。 名探偵明智小五郎と小林少年VS二十面相一味の争いが描かれる。 殺人は起こらないが、犬は殺されるので犬好きとしては残念だ。 とにかく二十面相という悪役キャラが最高である。そしてそれに対抗する小林少年は、10代前半の男子であれぱ自分と重ねてしまうこと必至である。 話のテンポは非常に良いし、興奮のあまり寝れない夜を過ごしてしまうことになるので、長期休暇中に読むことをお勧めする。2019/12/30
しん
77
ーふにおちないことは、できるだけ早く、勇敢にたずねる習慣でした。ー 子供の頃に読んだ以来の怪人二十面相。当時のワクワクしながら読んでいた気持ちが甦ってくるようでした。怪人二十面相の見事な変装っぷりと、それに対する名探偵明智小五郎の鮮やかな推理が純粋に読んでいて楽しかったです。読書の楽しさを教えてくれた作品、大人になってから読んだ今、その気持ちを忘れさせないでいてくれる名作でした。2019/11/13
セウテス
67
〔再読〕名探偵明智小五郎は日本が生んだ最高の探偵であり、ミステリーファンで無くても知られる存在である。では数ある日本の名探偵の中で、ライバルと呼べる人物はいるのでしょうか。シャーロック・ホームズには犯罪王モリアーティがいました。金田一少年に地獄の傀儡師が、コナンに怪盗キッドが居るのは、怪人二十面相が居たからに他なりません。小学生の頃、発売日を待って一冊一冊と揃えた作品は、今読んでもはらはらドキドキ時間が経つのを忘れて終います。図書館に江戸川乱歩が並んでいると、そこはまるで別世界であった事を思い出します。2014/11/21
たか
54
怪人二十面相と名探偵明智小五郎との記念すべき初対決。子供の頃、背表紙の黄金仮面のイラストが妙に怖かった。B評価2018/01/16
ユカ
51
図書館で。昨年、会社で小林少年とあだ名が付けられていた男性が退職し、そういえば少年探偵団の話をまともに読んだことがないと思い立ち。本作が少年探偵団結成夜話なようで。江戸川乱歩の作品はいくつも読んだけど、ジュブナイル作品は初めてです。おどろおどろしくない作風が意外でした。お話はさすがに子ども向けなので…、いま子どもだったなら喜びそうかな。次作「少年探偵団」までは読みたいです。作中の小林少年と弊社の小林少年は、性格も人柄もまったく違うようでした。なんでそのあだ名だったのだろう(笑)2017/02/18