内容説明
ハサミムシはおしりにはさみをもったちいさなむし。ふゆのおわりにたまごをうんで、こそだてをします。やまのなかのちいさなかわぞい、ハサミムシのこそだてをのぞいてみよう。
著者等紹介
皆越ようせい[ミナゴシヨウセイ]
1943年熊本県生まれ、自然写真家。土壌動物に注目し、その生態写真を撮っている。また、土壌動物の存在を広く知ってもらおうと各地でスライド&トークを開催。日本写真家協会会員/日本土壌動物学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
80
娘チョイス。ハサミムシの母親による命がけの子育て。春先に、ハサミムシは卵を産む。卵は黄色で美しいが、時々母親が動かして空気に当てないと腐ってしまう。巣に入ってくる敵の虫に対して、母親は断固として戦う。だから、母親が死ぬと、卵も腐って死ぬ。赤ちゃんが生まれると、お母さんは赤ちゃんを敵から守るために一カ所に集めるのに必死。やがて、母親は生きながら赤ちゃんたちにその体を食べられ、バラバラになって死んで行く。それでも、最期まで子供を守ろうと懸命に巣の中を警戒して歩く。神様はなぜ、こんな業の深い生き物を作ったのか。2016/06/14
ゆうゆうpanda
29
<読み聞かせボランティア・対象4年生>ハサミムシの子育ては壮絶です。黴ないようにひっくり返しながら卵の世話をします。孵化したばかりは透明な体、蟻一匹に捕まってしまうような小さな子供を母は命がけで守ります。そして最後には自分の体さえも子供の餌とするのです。食べられている間はどんな気持ちなのでしょうか。「痛いよ助けて」それとも「しっかり食べて頑張って生きていくのよ」?どこまで食べられたら気持ちが変わる、とかあるのでしょうか…そんなことばかり考えてしまいます。その母ハサミムシもそうやって巣立ってきたという事実。2016/03/16
おはなし会 芽ぶっく
10
小学生に「この本、怖いよぉ」と教えてもらった本。おしりにハサミを持ってる小さな2センチほどの虫です。コブハサミムシの子育ての様子を描いた写真絵本。この絵本をどうしてすすめてきたのかな?と読み進めると…こんな怖いオチがあるんだ!後日その子と話したら「怖いおはなしだったでしょ」と笑ってました。2018/11/01
あーちゃん♪
7
お母さん…(T_T)2019/06/29
たまきら
5
感激。つか、ままんすごいです。オタマさんも感激。何度も読み返していました。2015/05/26