内容説明
可愛いくて、たくましく、自由。いつものあの道が輝く雑草案内。食べられる雑草、薬になる雑草、雑草の知恵と力を40種紹介。
目次
春(オオイヌノフグリ;オオバコ;カントウタンポポ ほか)
夏(アカツメクサ;イヌタデ;カタバミ ほか)
秋(アメリカセンダングサ;イヌホオズキ;カヤツリグサ ほか)
著者等紹介
かわしまよう子[カワシマヨウコ]
1974年6月生まれ。東京在住。自然が好きで2000年より、花関係の仕事をはじめる。ものや自然をテーマに雑誌等に連載するほか、著書に『はなのほん』『しんぷるらいふ』(アノニマ・スタジオ)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みどどどーーーん(みどり虫)
75
昔なにかで「歌詞などでよく"名もない花"という言葉を見聞きするが、名もない花を見つけたんなら私の所へ持って来なさい。それは大発見だ。でもきっと"あなたが名を知らない花"だろう」というような学者か教授の言葉を読んだことがあり心に残っている。この本はそんな名前を知られていない草花への愛があふれていてとてもステキだ。この先、道ばたにしゃがみこみ「人間が付けたあなたのお名前はね」とニコニコボソボソする怪しい人になりそう。大好きな本。図書館で借りたけど購入決定です。2016/12/26
bianca
53
今日も(昨日も)草むしりをやっていて思った、何故この植物たちはむしられなければならないのか?この本の写真を眺めて、つくづくその繊細さや、さりげなさに目を奪われる。1本ずつを良く見てみると愛おしい。それに余白が活きている。こんな雑草ポストカードがあったら買ってしまう。ただ、群れなして生えてくるから抜いてしまうのだ。巻末に「草むしりのコツ」があり、選り好みして好きな草は残すという方法もありだと知る。フロックスの間にちょこんといるツユクサ(葉が似てる)に上手く隠れたね…と微笑んでしまった。哲学的なのもいい。2016/07/30
ハワイ猫
20
長男が小学校の帰り道よく雑草を摘みながら帰ってくるので(虫や石や棒もある)、記憶では○○だったなあ、と思いつつ空き瓶などにさす。すぐに元気がなくなってしまうけれど、そこに咲いているだけでなんとなく嬉しい。そんなときに図書館で手に取った一冊。表紙をめくるとぽつりと「咲きたいように咲く」。がーん、、。そうか…。写真が素晴らしい。図鑑というより雑草にまつわる由来やエッセイ。好きな文章だった。足元にも四季があり名前がある。それでへえ、と足を停める人がいようが帰り道の小学生にむしられようが「咲きたいように咲く」。2014/05/10
はな*
19
タイトル 表紙 写真のどれもが野の花(筆者は雑草と呼んでいますが)の楚々とした風情だったり逞しさだったりを伝えてくれる本。なにより、数多ある中から よくぞこの子たちを!と思うようなラインナップが嬉しく、その説明が図鑑的ではなく主観的なのも楽しいのです。「誰の目も気にせず我が道のうえに咲いているところに心惹かれる。生きている実感のある花」…ほんにほんに~。ご紹介くださったお気に入りさんに感謝です。2冊購入して野の花好きの友だちにプレゼントします。2017/01/14
まめ
19
図鑑ではなく、手帖。表紙のイメージそのままです。白い背景に花のついた状態の「雑草」の写真と解説が季節ごとに記されています。「可愛くて、たくましく、自由。いつものあの道が輝く雑草案内。」2014/02/10