内容説明
実力派の三年生が卒業して、美術部の部長になった節子。残ったのは、超個性的な面々ばかり。しかも、校長に目をつけられ、次々に難題をつきつけられて…。でも、あきらめないヤツは強いのだ。つき進め、根岸節子とその仲間たち!文系弱小部活的爆笑・感動ストーリー。
著者等紹介
花形みつる[ハナガタミツル]
神奈川県生まれ。『ドラゴンといっしょ』(河出書房新社)で野間児童文芸新人賞受賞のほか、受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tokotoko
57
「Fragile-こわれもの」という本の同名の1編の続編です。でもね、それ読んでなくても全然大丈夫です。私も何も知らなかったけど、どんどん登場人物が頭の中で生きてくるから!潰れそうな美術部のお話です。出てくる人達が大人も子どももみんな魅力がいっぱいです。だから、どんな年代の方もきっと楽しめます!あとがきで、この作家さん自身が美術部で、高校では部長もされて、絵描きの夢を持たれてたと知りました。違う形かもしれないけど、この作品で読者をワクワクさせてくれて、夢、実現できてるよ!おめでとう!って言いたいです。2014/07/23
ゆりあす62
56
★★☆☆☆中学生の美術部員たちが、部の存亡の危機に立ち向かう青春「ドまん中」ストーリー。主人公の名前が根岸節子=三岸節子?。青木繁生=青木繁?。有名画家に似ている?作家さんも、花形みつるって何処かで聞いたような…。私も4人の書道部だったので、あの頃思い出した。..(私含め中3女子3人と中2の男子1人、めちゃめちゃ楽しかったんだけど、あの空間はなんだったんだろ、今も謎のままだ。)2016/04/20
おじいやん featuring おじいちゃん( ̄+ー ̄)
35
この本において文字は触媒です。 文字を辿っていく時に「何か」が溢れてこないと そして溢れでてきたものを感じとれないとこの作品は正当な評価はできない。 そこは感性だけど。 なので文字だけで語る人の感想には甚だ賛成できません。 私は傑作だと断言します。 2017/06/20
はるき
24
箸が転げても可笑しいのが十代だが、それにしてもおっかしいなぁ。熱中することに人数は関係ないっちゃないんだけど、肩身が狭いのは確か。何か高橋留美子ワールドのよう。2016/10/05
のこ
22
芸術は爆発だ!!■『Fragile』収録短篇のその後、という話だったので、そちらを先に読みました。短篇内での騒動の後、弁償代として予算諸々を取り上げられた節子とゆかいな仲間たちが、あの手この手で資金集めに奔走します。■青春万歳!!青木君と黒田先輩が一番輝いてたなー!節子は短篇の爆発っぷりがたまらなかった分、少し物足りなかった気もします。的確な突っ込みには笑わせてもらいました。2013/10/10