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名著誕生
コーラン

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591099513
  • NDC分類 167.3
  • Cコード C0098

内容説明

イスラーム教の聖典『コーラン』は、ひとりのアラブ商人が受けた啓示からはじまり、長い年月を経て人々の間に広がり、解釈され、強大な信仰の礎となった。その成り立ちと変遷をたどりながら、中東社会ひいては現代世界政治の一端を浮き彫りにする。

目次

1 アラビア半島での発祥(商人ムハンマドへの啓示;預言者ムハンマドの戦いと政治 ほか)
2 草創期の注釈者たち(シーア派の対抗思想ジャアファル・サーディク;イスラーム史の大成タバリー)
3 解釈の試行(西洋中世とコーランの挑戦;イブン・アラビーの幻視的解釈 ほか)
4 アジアへの伝播(楽園への入り口 タージ・マハル;近代化とイスラーム教アフマド・ハーン ほか)
5 現代社会とコーラン(人種平等への導き;ビン・ラーディンとジハードの指令 ほか)

著者等紹介

ローレンス,ブルース[ローレンス,ブルース][Lawrence,Bruce]
デューク大学イスラーム学教授。現代の中東問題を読み解く著書の数々は定評がある

池内恵[イケウチサトシ]
1973年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター准教授。専門はイスラーム政治思想史・中東地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

飯田健雄

28
コーランには「夜の旅」という章があるというけれど、 メジナからメッカへ星降る満天の夜にコンパス片手に砂漠を旅してみたい。2020/11/16

秋 眉雄

22
『「神の言葉」に込められた真実の地平は、いつになっても手に届く範囲の彼方にある。いかなる解釈者もこの運命を免れない。』こちらの知識不足のため、読み進むのにかなり難儀した一冊になりました。訳され方がこれまた、凄く硬いんです。気安く触れずに、もう少し色々と準備してから読めばよかったなという反省の読書となりました。またいつか読み返したいと思います(と言って読み返したためしは無いのが実情というか・・)。 2021/06/03

KAZOO

11
外人が書いたコーランの解説書というか、コーランが書かれてから最近までの社会とのかかわりを書いたものです。コーランすべてを理解するには、足りないでしょうがその影響などがどのようなものであったかを知るにはいいのでしょう。最後に塩野七生さんと訳者の対談があります。2014/05/19

funuu

9
アリーは幼な妻として、アリーの妻(ムハンマドの娘)は溺愛の娘として、予言者の愛情を求めた。シーア派とスンニ派の、もともとの原因が実の娘と、若い後妻だった不信仰者に戦場で出会ったら、その首を打ち落とせ。彼らの多くを殺すまで戦い、捕虜にせよ。その後は戦いが終わるまで、情けをかけるか、あるいは身代金と引き換えに、自由にしてやれ。当分は、平和は無理みたいですね。2015/06/12

うちこ

2
わたしの場合はコーランの世界にスッと入ってしまえたけれど、キリスト教の人のメンタル面での初期設定値は想像がつかない。この本を最後まで読んだら「なるほどこういうところからじわっ、じわっといくのか」という理解になった。 フランスのシャルリー・エブド襲撃事件のとき、「フランスは成熟した国だから、別の角度からイスラームに共通項を見ようとする人だって実はたくさんいるだろうに」と思っていたのだけど、そういう面は知り得ないもの。「啓示宗教」というくくりのなかでの理解の示し方のむずかしさは、やはりとても微妙なものらしい。2017/03/01

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