内容説明
満月の光にさらされ、巨木の幹にはりつく一匹の青鬼。その背がまっすぐにわれて、中からあらわれたのは―。奇想天外のおもしろさ。たかしよいちの妖怪物語。
著者等紹介
たかしよいち[タカシヨイチ]
高士與市。1928年、熊本県に生まれる。1978年、椋鳩十氏の後任として鹿児島女子短期大学に赴任。のち、久留米信愛女学院短期大学に移り、現在同短大名誉教授・学院図書館長。代表作・長編創作『竜のいる島』(サンケイ児童出版文化賞大賞・国際アンデルセン賞優良作品)他。福岡県久留米市在住
茂利勝彦[シゲリカツヒコ]
1962年、岐阜県に生まれる。専門学校卒業後、フリー。おもに装幀関係のイラストレーションを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
105
「天狗」の話が面白く手に取ってみた2冊目です。鬼についての3つの話ですが、本当に昔話なのですが私はSF的な感じで読みました。最初は脱皮する鬼の話です。次は鉄人28号を思い出してしまうような話です。自分の鉄の腕が持っていかれても戻ってくる話。最後は鬼の足跡にまつわる話です。絵も非常に印象深い感じです。2018/04/09
小夜風
21
【図書館】「河童」と「天狗」には辛うじてあったキモカワさが無くなり、ひたすら不気味だった。鬼のお面が取れなくなる話は聞いたことがあるけど、まさかの鬼の脱け殻…鬼殻を着ぐるみのように着てしまうとはね!面白かった。2014/10/01
花林糖
12
(図書館本)鬼のお話。短編3話。(楽の章/歌の章/舞の章)楽の章が一番面白い!鬼殻!2016/03/13
遠い日
7
茂利勝彦さんの絵を求めて。鬼を甘く見てはいけない。鬼の抜け殻、「鬼殼」を纏い、人々を驚愕させ、略奪三昧の野放図な暮らしはみごとに与助を堕落させた。どうやっても己の体から剥がれない鬼殻に蹂躙されたのも身から出た錆。握り飯の好きな鉄腕の鬼が主人公の「歌の章」の清らかなユーモアが秀逸。2018/01/02
たまきら
5
娘が鬼好きなので借りたら…う~んまだちょっとはやかった。オカンだけ読みましたとさ。絵がすごくかっこい~!2015/06/11
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- 和書
- 宇宙の中にある 〈2〉