内容説明
ちいちゃんはこねこをひろいました。ところが、おうちはアパートでかえないし、もらってくれるひともなかなかみつかりません…。小さな命をまもろうとがんばった女の子のお話です。小学校低学年向。
著者等紹介
なりゆきわかこ[ナリユキワカコ]
東京都出身。慶応大学文学部卒業。(在学中マンガ研究会所属)1985年、芳文社4コママンガ展に入選。「ぼくんちのアイドルひろみちゃん」がデビュー作。以後雑誌、会報誌等に連載を続け、近年は絵本の原作も手がける
垂石眞子[タルイシマコ]
神奈川県茅ヶ崎出身。多摩美術大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
52
素敵な本でした!表紙のこねこの可愛さと、健気なちいちゃんに涙腺崩壊。カラスに狙われていたこねこを保護したちいちゃん。アパートはペット禁止。お母さんと2人で動物病院で怪我を治療してもらい、ポスターをたくさん作ったけれど飼い主は見つかりません。ちいちゃんの帰宅を待つこねこ。ちいちゃんは可愛くて手放したく無い。その気持ちが痛いほどわかって辛い。保健室の先生が見つけてくださった飼い主さんが良い人でした。本当によかった。ちいちゃん、助けてくれてありがとう。2023/03/28
chiaki
36
カラスに襲われていたこねこを助けたちいちゃん。アパートでは飼えないことから、次の日からちいちゃんとお母さんは必死で貰い手を探しますが、なかなか見つからず…。そんなちいちゃん親子の苦労とは裏腹に、日毎可愛さを増すこねこちゃん。「ねこばか、ねこちゅうどく」心無い友だちのからかいを受けながらも、小さな命を懸命に守る健気なちいちゃんに胸打たれます。ちいちゃんの今までの我慢が一気に溢れ出す「ほんとはね…」からの下りには、思わず泣いてしまいました。自館でもボロボロなだけあって、愛されるべきホントにいい図書です!2020/04/29
おかだ
33
7歳の娘に、歴代の夏休み課題図書(低学年)を読んでもらっている。これもそのひとつで2008年の課題図書。キュートな表紙で侮ってたけど思いっきり泣かされた。ちいちゃんがこねこを拾ったんだけど、家では飼うことができない。飼い主を見つけるために一所懸命になるちいちゃんが健気でなんとも胸にくる。シビアな家庭の事情や、飼い主探しがからかいの種に発展する所もなかなかに重い。最後の猫の行動に、ダメ押しの涙腺攻撃をされた。いや~、課題図書にハズレなし!2017/06/19
ヒロユキ
27
2013年、初泣き…。お気に入りさんの感想を読んで「これは本屋さんで立読みしたら(涙で)大変なことになるな」と思い、パラパラともせずにすかさず購入。…もうね、こねこを助けた、ちいちゃんが健気で優しくて…読後に思い返してるだけで目頭が熱くなってきてしまいます。よかったね、ちいた…。2013/01/01
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
25
学校の帰りに子猫を拾ったちいちゃん。でもちいちゃんの家では猫を飼えなくて・・。何とか飼い主を見つけようと、同級生だけでなく上級生にも声をかけるちいちゃんのひたむきさにジーンとしました。本当は家で飼ってあげたい。そう思っていてもそれを口にしてはダメだと幼いながらも理解しているところがいじらしい。よく頑張ったね!と褒めてあげたいです。★★★★2011/05/26