内容説明
渋谷のレコードショップで働くフリーターの会田と、大好きな早織との“幸せな関係”。街から消えゆく“確かなもの”をめぐり、ひたむきに生きる若者たち。レコード針が落ち、僕らのただようメロディが、流れだした―。温もりと乾きの狭間で揺れる新世代の青春を、新潮新人賞受賞の新鋭が描いた快作。
著者等紹介
佐藤弘[サトウヒロシ]
1980年生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。2004年『真空が流れる』で第36回新潮新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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oyu---
3
町田康が帯を書いていたので購入。文章は繊細な感じでポエティックな印象を受けた。音楽と共に突き抜けていくような疾走感が読みながら感じられて気持ちよかった。単行本化されていないがデビュー作「真空を流れる」(新潮2004.11)もとても面白い2013/03/04
meeryee
0
この人の本を読むのは2冊目。淡々と話は進んで行く。その話の先に意味があるのかどうかは見えないが、淡々と淡々と。その淡々と進む感じが心地良い。その心地良いまま。何が言いたいのかはわからないまま日常が進んでいく。そして、まだ先があるように終わる。2014/09/19
じょう
0
ゆったりと、下手したら睡魔なペースで進む。最後のライブの描写あたりから、これからノリどころ・盛り上がりどころだぜ!と私に教えるけど、ノれず。優柔不断さにシンクロしきれなかったせいか。2009/09/02