内容説明
「ふざけんなあ、バカヤロー!」ほんとうはそういいたいのに、ぼくはついいつもヘラヘラッと、わらってごまかしてしまう…。だからみんなはぼくのことを“ヘラオ”なんてよんでやりたいほうだい。でもこんな自分、ほんとうはいやなんだ―。
著者等紹介
緒島英二[オジマエイジ]
1956年、神奈川県に生まれる。学習院大学卒業。現在の子どもたちの抱える問題をとらえ、誠実な作品をかきつづけている。『うさぎ色の季節』(ポプラ社)で第32回野間児童文芸賞新人賞受賞
大庭賢哉[オオバケンヤ]
1970年、神奈川県に生まれる。フリーのイラストレーターとして、児童書を始め、雑誌等で活動している。さし絵の作品の他、漫画『トモネン』(宙出版)を出版。さまざまな分野で意欲的に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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亮さん
8
へらへらしてるからヘラオ。うん、自分の内面を押し殺しても人にいい顔しちゃう子いや大人にもいる。でもそういう子は周りにいいよにこき使われて。周りの人間が腹立つ。でも、最後はへらへらしてる自分と決別して友達とも仲直りした。がんばれ、内気な子達。2016/09/02
カヤ
0
ヘラヘラ笑って言いなりになっちゃうから、ヘラオって呼ばれる男の子の話。変身!って感じに劇的に変わるわけじゃないし、たぶん「親友」2人から見たら変わったけど、他のクラスメイトから見たらあんまり変わってないんじゃないかなって思った。ただ、この3人はこれから中学高校大学って進んでも、付き合い続きそう。2016/05/09
パンケーキ
0
いじめの描写が思いのほかエグくてびっくり。 え……これ、主人公が責められなきゃいけないの? へらへらしてるのは本人の性格の問題じゃなく、いじめられてるせいだよね? なんで誰もそこに突っ込まないの? 前は仲良かったから…とか、遠足の一件で美談になってるけど、あの男子二人、かなり悪質ないじめをしてたよね? 結局主人公は巻き込まれただけで、あの二人が勝手に色々な人を敵認定して自滅していった印象。ちょっともやもやする。2019/04/26
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