美しき傷

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  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591098318
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

究極の愛を描いたフランスのベストセラーが、遂に日本上陸!
その愛は、地上のすべてを物語にした。

内容説明

残虐な父と悲しみに囚われた母に育てられた孤独な少年、アレクサンドロス。危険な青春を生き延びた彼は、美しい戦士に成長する。策略に長けた実力者たちを思うままに操り、領土拡大への激しい戦いを繰り広げる彼は、ある日、戦場で運命の女性アレストリアとめぐりあう。封印された愛があふれ出すとき、アレクサンドロスは新たな戦いを開始する―。壮麗な歴史の舞台で魂に傷を負う者たちが繰り広げる圧倒的な愛の物語。

著者等紹介

シャンサ[シャンサ]
北京生まれ。10歳で処女詩集を出版、12歳で全中国詩大会グランプリ受賞。天安門事件後の1990年、17歳で渡仏し、画家バルテュスに2年間師事し親交を結ぶ。97年「PORTE DE LA PAIX C´ELESTE」で仏ゴンクール賞最優秀新人賞、99年「LES QUATRE VIES DU SAULE」でカゼス=リップ賞、2001年の『碁を打つ女』(早川書房刊)で「高校生が選ぶゴンクール賞」を始め、各国の文学賞を受賞。同書は世界28カ国で出版され、ミリオンセラーとなった。書や絵などアーティストとしても高く評価され、パリ、NYで数々の個展を開催。書画集には『LE MIROIR DU CALLIGRAPHE』がある。パリ在住

吉田良子[ヨシダヨシコ]
1959年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。仏文翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

21
どちらかというと女性的なアレクサンドロスと戦闘的なアマゾネスの女王との恋物語。二人の一人称語りが交互に登場するので感情移入しやすい。2017/08/15

鑑真@本の虫

3
再読。 特別な日だからこそ読みたい名作である。 暴虐たる父と悲しみの牢獄にある母の間に育った、美しき孤独の戦士たるアレクサンドロス。 シベリアのアマゾネスの女王として勇猛で気高く生きるアレストリア。 戦いに生き、男女の愛を知ることなく、同性と愛欲のままに交わる二人が、戦地で交戦する時、この気高く悲壮で残酷な愛は結晶する。 本当に人を愛した時、人は最大の幸福とともに最大の不幸を手にする。 それはいつか訪れる悲しみ。 しかし、愛することの喜びは何物にも換えがたい。 アレクサンドロスの発したあの言葉のように。2015/09/09

Melotte 22

3
本気で誰かを愛したとき、手に入れられるもの。それは、本当のしあわせと、本当の悲しみなのかもしれない。それでも著者は語る。『最大の幸福とは、最大の不幸に導かれて起こるものです』と。アレキサンドロスの言葉を僕なりに要約してみる。『もし、僕が死んでしまったら、僕はあなたの傍にいつでもいられる。あなたを抱きしめて、あなたを守り続けられる。生きているときより、もっと、ずっとあなたを愛し続けていくよ』本当の悲しみや、最大の不幸を怖がることはない。一緒に行こう。濃い霧や灰色の雨雲の先にある、太陽に想いを馳せながら。2015/09/08

つゆ草

2
文章はとても美しく、長い詩を読んでいるようだった。二人の織り成す深い愛が世界を美しくしている。2010/05/19

鑑真@本の虫

2
とても綺麗で、静かな小説だ。素敵なストーリーを持っていながら、訳がすこし堅いのは、勿体無い。しかし、壮絶でありながら穏やかなこの物語は、読む人に情景を思い起こさせる。なぜ、もっと多くの人の目に留まらないのだろうか。2011/10/20

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