内容説明
占い師曰く、掌には人の営みのすべてが映し出されるという。そこには幸福があり不幸があり、感情のすべてがあり、生と死がある。「てのひら」には運命が刻まれている―。
目次
歌舞伎(我妻俊樹)
矢(夢乃鳥子)
軍馬の帰還(勝山海百合)
夏の夜(田辺青蛙)
ムグッチョの唄(江崎来人)
吉田爺(立花腑楽)
光の穴(野々宮夜猿)
階段(白ひびき)
猫である(不狼児)
薫糖(田辺青蛙)〔ほか〕
著者等紹介
加門七海[カモンナナミ]
作家。伝奇小説、フィールドワーク作品を中心に活躍
福澤徹三[フクザワテツゾウ]
1962年生まれ。作家。怪談・ホラー小説を中心に、多彩な作品を精力的に発表し続けている
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年生まれ。アンソロジスト、怪談専門誌『幽』編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のっち♬
106
『ビーケーワン怪談大賞』公募の掌篇100。制約800文字の起承転結は結構な難題で、表面的なおどろおどろしさに訴えるのは相性が悪い。嫉妬や妄執といった人間の暗部に根ざしつつも、何気なく見過ごされる日常の片隅から想像を巡らせた今時の怪談が並ぶ。文章があまりに寡黙で、"怖い"というより"ちょっとシュールな光景を見た"(例えば「浄霊中」)感覚が残る。パソコン、乗り物、古い家などは鉄板ネタ。一人一話ではなく何のお情けで入ったのが理解に苦しむのもあるが、文体もアプローチも疲れるくらい多彩で、逆にプロの凄さを実感した。2023/08/26
nuit@積読消化中
84
【日本の夏は、やっぱり怪談 2021年夏〈其の一・和編〉】イベント参加本で読みました。上限が800字。原稿用紙でいうと2枚という短さの中で完結する小さな物語たち。期待以上に面白いお話が多く、中でも雨川アメ「兄」、「連れて行くわ」なんかは、テンポのよく語られる怪談で、大好きな新耳袋を彷彿とさせてくれました。2021/07/28
まあちゃん
19
原稿用紙2枚が条件で投稿された怪談話。実話や創作、不思議な話などいろいろ。あまり熱中して読んでいて、バスの停留所を一つ乗り過ごしてしまった(笑)自分も小学生のときに不思議な体験をしているからか、興味深い。2014/01/19
しいらかんす
18
至極、読み易い。どれもが800字以内で、さらさらと読める。ただ、短いからこそ、ぞわっとする話もあるし。くすっと笑える話も(数は少ないけれど)あった。誰もがきっとこういう不思議な体験を一度はしたことがあると思う。きっと遠い昔の記憶の彼方にはあるはず。私は霊感とか全くないけど、今考えると少し怖い思い出があるww。家の目の前の空き地にアパートが建っていて、学校から帰ってきたとき、ふとアパートを見ると女の人が部屋に入っていくところを見かけた。「ああ、女の人が住んでんだ」なんて思ったけど、2014/03/13
かっこちゃん
16
800字を上限とする怪談、怖いものが駄目な私でも何とか大丈夫。見開きの2ページで簡潔です。連れて行くわとか、おかえりとか、朧車とかが好きです。🤣🤣結局、不思議は好きだけど、仇なすもの、つまり呪いと祟りは、嫌なんですね。2週間位かかってちびちび読みました。読友さんの選ぶ怪談が100倍怖い。で、少し馴れたかも?でも歓迎しません。来ないでね。少なくとも太陽の出てない時間は絶対にお断りですから❗️2021/09/06




