内容説明
幼い頃の悲しい記憶と向き合い、その過去を受け容れたとき、トキワの目の前にタイの青い空が広がった―深い喪失の果てに辿りついた確かな再生を描いた物語。第1回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。
著者等紹介
長谷川安宅[ハセガワアタカ]
1967年、石川県生まれ。法政大学卒業。『ミツメテイタイ』で、第1回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あつひめ
37
自分が安全な殻の中に閉じこもっている・・・そこから出たいと思っているのになかなか殻を割れない。そんな誰もが抱えている悩みに一石投じて波紋を起こした…そんな作品で、読後はとても清々しい気持ちになった。人の悩みなんてただ日常その人を見つめているだけじゃわからない。本当の悩みは人に悟られぬように抱えるものだから。ペラペラと相談する人ほど悩みのなの字もないのかもしれない。ただ悩んでいる自分に酔っている。長谷川さん初読みでしたがとても興味をひかれる作家さんでした。他の作品も読んでみたいです。2012/03/20
にこ
10
きれいな表紙にひかれて借りてきました。はじめはデパートの屋上のペット屋さんで働く主人公の彼女の性格がつかめずとまどったのですが、大晦日の夜に売れ残りのアルマジロを買って行った彼や、お正月に昔の住所から実家へ届いた同級生からの年賀状など、どんな意味があるのかしらと一気に引き込まれていきました。 前向きに頑張って行こうと背中を押してくれるような本でした。2013/11/19
雨猫
3
どことなく朝倉かすみさんを思わせる。朝倉さん好きなので、この話も好き。第1部は負け犬女の遠吠え風だけど(それも面白い)、第2部、第3部と意外な展開へ。嫌いな人の意外な過去を知って見直したり、古い知人に会って自分を見つめ直したり、人間っていくつになっても成長できるんだな、と感じた。☆4つ2013/06/17
uwanosora
2
ポプラ社小説大賞優秀賞作品 確かこれ問題作って言われてたよね?面白いっちゃ面白かったけど ふざけてノリで書いたような… 何を伝えたかったんだろう?2017/01/17
ヤスダ
1
★3 恋愛モノかと思いきや、全く違いました。 最後が清々しく終わってます。2008/10/26
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